高原復活!
6月7日発:間違いない!タカ復活だ!
キリンカップの2試合、そして3月のペルー戦。高原直泰は再び日本のリードマンとしてピッチに帰ってきた。ハングリーで、さらに成長した姿で見事に復活を遂げたのだ。
正直なところ、私は、ハンブルグで低迷し、切れ味を失っていた高原への興味を失っていた。日本代表としてプレーしても、当時の彼は“それまでの彼”ではなかった。
その態度は自信や意欲に満ちているというより、結果を伴わない単なるうぬぼれにすぎなかった。
しかし、最近の高原は持ち味をフルに発揮してひた向きにプレーしている。フランクフルトに移籍してからというもの、調子が良い。チームの一員として得点を挙げ、タックルをして激しくボールを追っている。
駒野の右からの正確なクロスに飛び込みヘッドで合わせた、モンテネグロ戦でのゴールは絶品だった。
コロンビア戦では決勝点となるはずだった右からの決定的なヘッドを外してしまったが、非常に良い出来だった。
コロンビアは特に後半開始早々、激しくマークしてきた。それで高原は試合中、相手の肘撃ちについてオランダ人主審に激しく抗議していた。
オシム監督の4−5−1システムにおいて、高原は前線で良いプレーをしていた。個人的には、ペルー戦の時のように、巻とのコンビを試合開始から見たかったのだけれど。
一方で、稲本をあれほど前で使うというのは妙な選択だった。オシム監督も過ちだと気づき、後半に彼を交代させていた。
イナはゲームに集中できなかったようだ。彼はオーバーラップの好きな守備的MF。従って、あのポジションでは何をすべきか分からなかったのだろう。
ナイジェリアで開催された1999年のFIFAワールドユース日本代表のチーム編成をしていたトルシエ氏は、稲本はセンターバック向きだと常々考えていると言ったことがある。
それはまだ実現していないが、稲本の新たな将来像が見たいのなら、フランクフルトやオシムジャパンではそれも一つのオプションかもしれない。
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