我那覇ドーピング問題で好例を作ったJリーグ
5月18日:我那覇和樹のドーピング問題は、特にチームドクターにとって良い教訓となった。
禁止薬物は使用されなかったとはいえ、我那覇がFIFAとJリーグで禁止されている静脈注射を受けたことを知ったフロンターレ。そして、次に日付をさかのぼって6試合の出場停止処分を下したJリーグ。全ての関係者により、非常に良い解決策がとられたと思う。
チームへの1000万円の制裁金とあわせて、Jリーグの処罰は適切かつ全てのチームにとって良い警鐘となるだろう。
強硬な反ドーピング派は、フロンターレと我那覇への処罰は軽すぎると考えるかもしれないが、スポーツ団体はこうした感情的で複雑な問題に対し過剰反応しがちだ。
そして時として、ガチガチのガイドラインに従い必要以上の厳罰を科してしまう。だが、今回のJリーグの処置は適切だった。
出場停止処分は、フロンターレが3−1の勝利を収めた5月13日の甲府戦で終わった。このコラムを書いている今ごろ、我那覇は土曜日の大分戦に呼び戻されていることだろう。
我那覇の不在中、何人かの選手がスコアラーとしての責務を果たした。
その一人が、先週の甲府戦での森勇介。右アウトサイドキックで華麗なゴールを決めた右ウィングの森は、ゴールデンウィーク早々のジェフ千葉戦でも鄭大世に素晴らしいクロスを上げた。
彼には才能がある。しかし非常に短気という欠点がある。
昨年のナビスコカップ準決勝での出来事で、ジェフファンたちもそれは百も承知。先日の等々力での試合では、試合終了間際にジェフのプレスでケガしたフリをして倒れこんだ。これには私もうんざりした。
すぐさま立ち上がりディフェンスのフォローに戻るべきだったにもかかわらず、起き上がるなりラインズマンに猛烈な抗議をし、イエローカードをもらったのだ。
いやはや。最近の等々力は退屈しない。
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