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アジアサッカー界の不幸

2007/05/14(月)

AFCの次なる考えは何だろう?
マンチェスター・ユナイテッド(マン・U)のアジア遠征、とりわけマレーシアでの試合に関する対応はAFCの汚点と言える。
AFCはもちろんアジアサッカー連盟(Asian Football Confederation)の略だが、今回は“サッカーに起こったもう一つの不幸”(Another Football Calamity)と言うべきだろう。

連盟は、マン・Uの7月遠征を望んでいない。マン・Uの滞在先である日本、韓国、マカオではアジアカップは行なわれないのだが、皆にアジアカップに注目してもらいたいからだ。
さらに連盟は、アジアに対して失礼だと考えている。
マン・Uファンはアジアにもたくさんおり、実際、彼らの遠征により多くの人々がサッカーに注目するにもかかわらず…。

もちろん、連盟にも長所はあるし、サポートを受ける資格は十分あると、私は思いたい。しかし、等々力で行なわれたアジアチャンピオンズリーグのフロンターレ対アレマ・マラン戦で私の目に入ってきたのは、たった12人の選手しか連れてこなかったインドネシアのチーム。そして、ベンチに座ったたった一人の交代要員のGKだった。
チーム自体に30人、試合にも20人の選手が登録できるにもかかわらず、だ。
その光景はまったくお笑い種だったし、また13人目の選手が空港に来るはずだったのに現れず、携帯電話も繋がらなかったという話は、茶番以外の何ものでもない。きっと彼はテレビでマン・Uの試合でも見ていたのだろう。

そもそも、マン・Uが来なかったとしてもAFCには問題が山積している。
それを、世界で圧倒的な人気があるからと非難されるのは、まったく迷惑というもの。これは“ブランド力”の違いだ。
7月29日、ジャカルタでのアジアカップ決勝戦の2日前にマン・Uにマレーシアを訪れて欲しくないというのなら、なぜ、ジオディーヌ・ジダンが7月6〜8日にインドネシアに来ることを許すのだろう。
人々は7月7日のアジアカップ開幕など忘れ、きっとジダンのワールドカップでの頭突きについて話すことだろう。
さらに何故、レディングがソウルで、リバプールとポンペイ、そしてフルハムが7月に香港でプレーすることは許可するのだろう。
アジアのサッカーファンがアジアカップから目をそむけるのを防ぐ努力を、AFCはできないのだろうか?

まったくAFCには笑わせられる。
とはいえ、笑っていられないほどこれは真剣な問題なのだ。
彼らの年間最優秀賞は現実味を失った。
2006年のアジアユース最優秀選手賞には、女子の優秀選手に輝いた18歳、中国の馬暁旭が選ばれた。
私が女子サッカーを応援していることは、読者の皆さんもよくご存知だと思うが、しかしこれは公正(Politically Correct)というより狂気の沙汰(Plain Crazy)だ。
今年はどうなるのだろう?
ひょっとすると、フットサルの選手が最優秀選手に選ばれるかもしれない。
賭けてみますか?

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