レッズファンに敬意を表したシドニーFC監督
5月24日:水曜夜に行なわれたアジアチャンピオンズリーグで浦和レッズに0−0と引き分けた後の、シドニーFCのブランコ・カリーナ監督による浦和評は正しいものだった。
大会にふさわしい環境を整えたさいたまスタジアムの4万4793人の観衆を目の当たりにし、カリーナ監督は畏敬の念に包まれていた(私の見たところ、うち4万4700人が赤いシャツを、93人がシドニーのシャツを着ていた)。
カリーナ監督いわく、「浦和は非常に素晴らしいチーム」。「それから、このスタジアムも」。
カリーナ監督は浦和ファンについても語った。
「サポーターも、素晴らしいの一言。彼らはアジアのみならず世界でも最高のサポーターだ。お祝いを言うよ」。
「それから、アジアの強豪とこれだけの接戦ができたことは嬉しいし、誇りに思う」と、手放しで絶賛。もちろん、彼の言葉は正しい。
以前にも言ったが、レッズがアジアチャンピオンズリーグを制して12月に開催されるFIFAクラブワールドカップの出場権を獲得できれば、日本サッカーを世界にアピールしてくれることだろう。
日本にこれほど熱烈なサポーターがいて、ヨーロッパの“ビッグリーガー”たちが夢見るような平均観客数をあげているチームがあることなんて、世界の人々は知りもしないはず。
彼らの存在は、もっと知られるべきだ。
現在、Jリーグはとても良い状態にある。
その中でもレッズは、ファンもチームもズバ抜けて優れている。
他チームはというと、アルビレックスが安定してホーム観客数を確保している。さらに他のチームも、とりわけガンバはレッズと同レベルの力を持っているが、総合的には浦和ほどのチームはない。
水曜夜の、シドニーFCが相手の試合に約4万5000人の観衆が集まるとは、大したもの。
通常19時キックオフのところを19時半にしたチームの決定も、ホーム3戦連続で大観衆を集めている要因だ。
試合後、レッズファンがシドニーFCに温かい拍手を送っていた。
また、コーナー辺りに陣取るわずかなシドニーファンに、着ていたユニフォームを投げこむシドニー選手もいた。なんとも心温まる光景。わざわざ遠くまで来た甲斐があったというものだ。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント