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審判も褒めてあげよう

2007/04/19(木)

審判というのは、たいていは良からぬ理由でニュースに採り上げられるもの。問題が発生して始めて、その存在が浮き彫りになる。
だから、審判が良い仕事をしたときには賞賛してあげよう。週末、私が観た2試合はまさにそんな試合だった。

まずは大宮が駒場に名古屋を迎えた試合。審判は奥谷彰男氏。彼は試合をうまくコントロールしていたと思う。できるかぎりプレーを続行させようとしていたし、トレーナーがピッチに入り倒れている選手のもとへ駆け寄るのを許さず、プレーが中断することを抑えるよう努めていた。
「倒れている」という言葉を非常に気前よく使ったが、もちろん、「倒れている」選手の多くはまったくケガなどしていない。

大宮が27分に得点するまで、名古屋の選手のこの種の振る舞いには目に余るものがあった。
とはいえ、審判に試合を止める気がないと悟った選手たちが素早く自力で立ち上る姿を見るのも、楽しいものである。
大宮のブラジル人センターバック・レアンドロが終盤に退場になったから、大宮ファンは奥谷審判の仕事ぶりについて私と異なる意見を持っているかもしれないが、それでも審判の判断はまったく適切なものだったと思う。

レアンドロは藤田俊哉へのレイトチャージにより前半に最初の警告を受け、アルディージャが1−0のリードを守り抜こうとしているときに遅延行為で2枚目のイエローカードをもらった。大宮が自陣深くでフリーキックを得ると、レアンドロはいったん自分が蹴るような素振りを見せ、その後、心変わりをしたかのようにその場を離れ、キーパーの荒谷に処置を任せたのだ。
レアンドロの行動はまさに審判団を愚弄したもの。彼に2枚目のイエローカードを出した奥谷の判断は、まったくもって正しかった。レアンドロは出場停止となったが、非難されるべきは誰なのか? 奥谷でないのは確かである。

もう1つの試合は、日曜日に国立競技場で行なわれたレイソル対浦和戦。あるいは、浦和対レイソル戦と言うべきか。浦和のファンが大挙結集した結果、チャンピオン・チームのホームゲームのようになってしまったのだから。
この試合をさばいたのは松尾一氏。レイソルのブラジル人ストライカー、フランサの見え透いたダイブに警告を与えた判断は賞賛に値する。柏サイドの「イエロー・モンキーズ」には悪いが、フランサの行ないはイエローカードをもらうためにやったとしか思えないものだった。
まったく接触していないのにレッズのペナルティエリアで倒れたフランサは、闘莉王に警告処分を与え、彼を退場させようとしたのである。
闘莉王はその直前にイエローカードをもらっていた。空中戦での古賀のヒジ打ちが危険だという自身の申し立てに審判が何の措置もとらなかったと怒り、審判に不満をぶつけたのである。

フランサがダイブをしたとき、レイソルは0−2と2点のビハインドを負っていた。闘莉王がディフェンスのため後方から追いかけてきたときに、フランサはこれしかないと思い、あのような行動をとったのだ。
幸運にも、審判の松尾はそのテに引っかからなかった。もっとも、ゴール裏のレッズ・ファンは、松尾がポケットに手を伸ばしたとき、闘莉王に2枚目のイエローカードが出るのかもしれないと心配したに違いない。

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