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名古屋グランパス、出足は上々

2007/04/05(木)

名古屋グランパス“フォー(4)”と呼ぼうじゃないか――少なくとも、今の間は。
J1の新シーズンは4節を終え、4連勝で勝点が満点の12である名古屋が、得失点差でガンバを上回り堂々と首位の座にいる。
まだ始まったばかりではあるが、クラブはもちろん、新しい挑戦者の出現を待ち望んでいた全国の中立的な立場の人々にとっても、これは喜ばしいことだ。

好調なスタートを切れた理由として、名古屋のオランダ人監督セフ・フェルフォーセンは、良いプレシーズンを送れたこと、そして昨シーズンからチームを安定的かつ継続的に維持できたことを挙げている。
それはそうだとしても、グランパスはマレク・スピラールが長期欠場――日曜日の三ツ沢でフェルフォーセンが語ったところによると、今年中の復帰は絶望的とのこと――を余儀なくされたほか、ヴェルディでスタイリッシュなディフェンダーとして名を馳せながら、巨人揃いのフロンターレでは活躍の場を見出せなかった米山篤志(等々力ではボールボーイのほうが「ヨネ」より大きいのである)も欠場中である。

さて、グランパスは今の順位を維持できるのだろうか。
シーズン終了時にトップ5に入っていれば現在の状況下では上出来だと、フェルフォーセンは言う。
「グランパスにはトップチームのレベルの選手が13〜14人いるが、浦和やガンバはもちろん、フロンターレやエスパルスでもそのようなレベルの選手が20〜22人いる」。
「私たちは魔法のチームではない。規律と強いメンタリティーで戦う、ごく普通のチームだ。トップチームのレベルの選手は13〜14人ほどだが、その後に続く選手も経験はないながらも資質はある」。

日曜日の横浜FC戦は、2−1ではなくもっと楽に勝てるはずだった。しかしとにかく、杉本恵太のニアポストへの閃光のようなヘディング・シュートと、その杉本が右サイドを素晴らしいスピードで駆け抜けた後の山口慶のファーポストへのふわりとしたシュートがあり、試合をモノにした。

グランパスはとてもよく組織された3−5−2システムを採っており、大森征之、藤田俊哉とフローデ・ヨンセンがチームの強力な背骨となっている。
中村直志と本田圭祐がチームに厚みを与え、山口とキム・ジョンウが中盤を強固なものにし、竹内彬と増川隆洋がバックで大森の両サイドを固める。杉本がヘディング決めたグランパスの同点ゴールは、左サイドからの増川の鋭く、狙い澄ましたようなクロスから生まれたもの。2点目は杉本を走らせる中村の巧妙なパスが起点となり、完璧なタイミングでディフェンスの裏をとった杉本が山口の決勝点を演出した。
自分たちのチームがゴ―ルを2つ決めると、グランパスのファンがゴール裏で大きな声を出していた。それはそうだろう。ピクシー後の味気ない数年間を過ごした彼らが喜んだって、誰も文句は言えない。

現在35歳の藤田は、今シーズンのグランパスエイトには欠かせない存在。能力と経験はもちろんだが、彼のリーダーシップと戦術的な頭脳がチームを支えている。絶頂期のジュビロでしていたようにグラウンド全体を走り回ることはできなくなっているかもしれないが、藤田は、どこにいなければならないか、何をやらなければならないかがわかっている。
グランパスに幸あれ。このチームが上位にいるとサッカーがさらに楽しくなる。

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