湘南はディフェンスからのチーム作り
強いチームが作りたいのなら、まずはディフェンスからというのが定石だ。
そして2007年、ベテランDFをチームに加えJ2からの昇格を狙う湘南ベルマーレが、まさにこのパターンだ。
すでに斉藤俊秀をエスパルスから、そしてジャーン・ウィッテをFC東京から獲得した湘南は、元日本代表の右サイドバック、名良橋晃をアントラーズから新たに獲得した。
名良橋と斉藤はワールドカップ・フランス大会で岡田武史監督が率いた日本代表のメンバーで、斉藤は主将でリベロの井原正巳の交代要員。一方の名良橋は3−5−2システムの右サイドのスタメンだった。
反対サイドのウィングは当時アントラーズでチームメイトだった相馬直樹で、このコンビはアントラーズでは4バックのフランクとして、そして代表チームではウィングバックとして、それぞれのチームの原動力だった。
名良橋、秋田、ファビアーノ、相馬の4バックといえば、黄金時代のアントラーズを支えたディフェンス陣で、ファンにとっては言い慣れた名前。チームを作りあげていくには、ディフェンスが強固な土台となるのだ。
深刻な怪我、そして若手ライトバック・内田篤人の台頭によりアントラーズから放出された35歳の名良橋だが、J1で310試合、日本代表で38試合出場という経験と共に“古巣”ベルマーレへ帰ってきた。
京都が秋田&森岡のコンビがチームの支えとなる事を期待しているように、斉藤の資質、そしてジャーンの闘争心はベルマーレディフェンスの核として大いに役立つことだろう。
一方、名良橋のキャリアを見習いたい若干18歳の内田は、U−22日本代表として2月21日に熊本でアメリカとの親善試合に望み国際舞台への1歩を踏み出すことになる。
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