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単なる噂にすぎなかった俊輔の帰国

2007/02/05(月)

2月2日・東京発:クラブが公式サイトで否定しなければならないことがあるとすれば、それは重大なこと。それは誰もが認めるところだ。
今週のセルティックと中村俊輔の場合も然りだ。

移籍期限前日の1月30日(火)、セルティックの公式サイトの見出しは“中村の移籍はない”だった。
「この話はまったくナンセンス」と俊輔は語った。
「セルティックには大変満足しているし、今シーズンもとても楽しみにしている」。2段落に渡る記事は、インターネットで出回った「俊輔は今夏にセルティックを去り、Jリーグに復帰する」という報道を否定するものだった。

移籍期限の翌日、私はJリーグ関係者と中村俊輔が日本に帰ってくる可能性について話したのだが、彼も、まだ先のことだろうと、その報道を信じてはいなかった。
何よりも、ヨーロッパで活躍できる場をようやく見つけた今、俊輔が日本に帰ろうと考えるだろうか。
小さなリーグの強豪チームでプレーすることにより、俊輔は毎週のように彼の“マジック”を披露できる。
だからこそ自信に満ち、また、ゴードン・ストラカン監督も彼を手放しで誉める。

欧州チャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦のように、間もなく行なわれるACミラン戦でも、俊輔は自身の左足一振りで何でもできると感じている。
事実、ACミランのカカーがセルティックと俊輔についてuefa.comで面白いことを言っている。

先にも述べたが、俊輔は自身にとってパーフェクトな環境に落ち着いたのだ。
世界が注目するなか、有名なチームでサッカーを楽しめる。
彼はスコティッシュ・プレミアリーグのスター選手の一人で、欧州チャンピオンズリーグという楽しみもある。
彼の好調ぶりとマンチェスター・ユナイテッド戦での鮮烈なゴールを考えると、ストーブリーグ中にイングランドやスペインへの移籍話が出なかったことが私には驚きだった。
強豪リーグも、俊輔が然るべき場に落ち着いたと思っているのでなければね…。

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