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待ち続けたジェフ・ファンへの報い

2007/02/22(木)

ジェフのファンは、期待と安堵の思いで新選手獲得のニュースを受け止めたに違いない。
期待はワールドカップ出場の経験を持つDFネナド・ジョルジュビッチの獲得は願ってもない補強に見えること、安堵は新シーズンのリーグ戦開幕まで2週間を切っている状況からくるものだ。

この27歳のセルビア人選手は、クラブの公式発表では「DF」に名を連ねているが、これは「TYDF」――とても・役に立つ・ディフェンダー――の略だと解釈したほうが良いかもしれない。ジョルジュビッチはディフェンスの中央でも、フルバックでもプレーできる。
また、中盤の真ん中でチームのバランスをとる役割(日本で言うところの「ボランチ」)をした経験もある。“セルビア・モンテネグロの阿部”と表現したいようなプレースタイルで、いろいろな役割を楽々と、高いレベルで務めることができる。それに身長も若干高めで、183cmある。
阿部はレッズのディフェンスと中盤を補強するために獲得されたが、ジョルジュビッチもジェフで同じような働きをすると思われるし、そうなれば日本人選手間の競争もさらに激しくなるだろう。

数週間前はまだ迫力不足だったジェフだが、現在はかなり臨戦態勢が整っている。オシム監督はストヤノフを中心に構成されるバック陣、そして中盤の中央についてはいくつもの選択肢を持てるようになるだろう。
ストヤノフの能力――プレーだけに集中しているときには、おそらくJリーグで最も完成された選手――と、起伏の激しい気性については、以前に書いた通り。彼は、電話ボックスのなかで議論を始めてしまうようなタイプの男である。
しかし、ジョルジュビッチとストヤノフがバックで上手く折り合い、売り出し中の水本とクレバーな斉藤がそこに加われば、なかなか崩されないチームとなる。
ジョルジュビッチがチームの戦力を相当底上げするのは間違いない。かつてのユーゴスラビアであるセルビア出身の選手は、その天賦の才と創造性、即興性によりヨーロッパのブラジル人という評判を得ている。
その一例が、ドラガン・ストイコビッチだ。セルビアの選手はみな、良いプレーをしていたかと思うと、一瞬で自滅してしまう。フクアリ(フクダ電子アリーナ)では、ブルガリア人選手が同じことをやってくれるだろうが――。

なにはともあれ、ジェフ・ファンはこの知らせを長らく待った甲斐があった。ジョルジュビッチはなかなかの働きを見せてくれるだろう。それに、昨年のドイツ・ワールドカップでセルビア・モンテネグロがアルゼンチンに6点も許したのは、彼の責任ではない。なにしろ、そのとき彼はベンチにいたのだから!

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