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賢いガンバの外国人選手獲得ポリシー

2007/01/18(木)

ガンバ大阪にはまったく脱帽である。それは、昨シーズン、リーグチャンピオンの座を防衛するのに失敗していても関係はない。
現在伝えられている移籍話を見る限り、ガンバは、外国人選手の獲得というリスキーで、高くつくビジネスについて完璧なポリシーを構築しているようだ。
ごく単純に言えば、ガンバは最初に他のクラブが獲得した選手をひとまず監視し、実力が十分あると判断すれば、あとはより高額な金額を提示して吹田市に招くだけなのである!
まあ、こう言ってしまうとポリシーをあまりにも単純化したことになるかもしれないけれど、2007年に契約する3人の外国人選手はすべて日本で実績を残しており、さらに英国のサッカー・スラングを使えば、「仕事がデキる」のである。

今回ガンバに加わるのは、大柄でパワフルなフォワードのバレー。バレーは昨シーズン、甲府のメンバーとして印象的な働きをしたから、リスクがあったとは言えない。素晴らしい態度の立派なプロで、チームのために懸命にプレーする選手だ――2005年の昇格/降格プレーオフで甲府の全6得点を決めた後の彼の感極まった姿を、私はいつまでも忘れることはないだろう(号泣の場面がなければ、記憶に残るのは、10ゴールでも決められたのに、あまりにも多くのチャンスを逃した姿になっていたことだろう!)。
バレーはマグノ・アウベスやシジクレイとともにガンバの青と黒のピンストライプのユニフォームを着ることになり、代わってフェルナンジーニョがエスパルスに入団、そのまた代わりにマルキーニョスがアントラーズに入団するのだ!

ゴールを量産したアラウージョの後釜として、マグノ・アウベスを大分から獲得したときも、リスクはなかった。シジクレイのときも同様で、彼はガンバ入団までの数シーズンを日本のさまざまなクラブでプレーしていた。
実際、私には、彼が山形の一員として、栃木グリーン・スタジアムで名古屋グランパスエイトと引き分けた天皇杯の試合でプレーするのを観た記憶がある。たしかペナルティキックを外したはずだ(もし記憶違いなら、シジクレイに心からお詫びしたい!)。
あれは1998年。フィリップ・トルシエも現場にいて、彼が指揮するシドニー・オリンピックの代表メンバーに招集した、グランパスの福田健二を視察していた。

シジクレイ、マグノ・アウベス、そしてバレー…。ガンバは賢いビジネスをしているようだ。それはもちろん、どちらかというと地味なチーム(たとえば、大分、甲府、ヴィッセル)でプレーし、日本で地歩を築いた優秀な選手を獲得するだけのお金と信望がガンバにはあるということに他ならない。
即戦力となるスーパースターをブラジルから獲得しようと、明確なビジョンもないまま暗闇で手探りするような選手探しをするクラブが多いなか、ガンバはピッチ内外での働きを熟知している選手を獲得しているのである。

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