パーフェクトなタイミング 〜宮本の移籍〜
12月23日発:宮本恒靖と三都主に、エキサイティングな1年がやってくる。
海外移籍が噂されて数シーズンが過ぎたいま、ようやく彼らの望みが叶うのだ。
2人はオーストリア1部リーグのザルツブルグでチームメートとなる。
ジョバンニ・トラパットーニとローター・マテウスが率いるザルツブルグは、エナジードリンクで有名なレッドブルがスポンサーをしている。
つまり、チームには潤沢な資金がありツネとアレックスにかなりのサラリーを払うことができるというわけだ。
彼らにとっては環境を変える素晴らしいチャンスだし、美しい国でサッカーができるうえ、フィリップ・トルシエが言っていたように、日本を出て経験をつむことで人間としても成長できる。
闘莉王にポジションを奪われ日本代表から外れた宮本にとっては、ガンバを去ることで失うものは何もない。移籍は十分納得できる。
彼には十分資格があるし、きっと素晴らしい日本のサッカー大使であり続けてくれるはずだ。
経済学を学び、選手としての経験、そして語学力を活かして、ゆくゆくは日本サッカー協会という巨大企業を引っ張っていく存在に? それとも日本代表監督?
おそらく、彼の思いのままだろう。
ガンバに残留したとしても、宮本にはもう得るものが何もない。
2005年にはリーグチャンピオンになったし、今年も惜しいところまでいった。そう、彼のオーストリアへの移籍は完璧なタイミングと言える。
アレックスについては、彼の移籍は日本のすべての左サイドの選手にとって良い刺激になるだろう。
イビチャ・オシム監督は、ここまでヨーロッパ組の選手たちのライフスタイルや体内時計を狂わせることを避け、Jリーグの選手を中心にメンバーを選んできていた。2007年、このポリシーは変わるかもしれない。
オシム監督は7月のアジアカップに向けてチームを作っており、海外から数名の選手を呼び戻し、新しい構成のチームへとまとめあげるかもしれない。
とはいえ、オシム監督はすでにアレックスのことを知り尽くしている。呼び戻される選手の中には入ってこないだろう。
むしろ、オーストリアで落ち着くまでの数ヶ月、アレックスは向こうに残す方が良いのではないだろうか。
そして、代表チームでプレーできる新しい左サイドを探すべきだろう。
すでに駒野がいるのだが、オシム監督はグランパスの本田、ガンバの家長、さらにはレッズの相馬を試してみる可能性がある。
相馬は浦和レッズのアレックスの後釜。彼は2〜3年前にヴェルディで注目を浴びた頃のフォームを取り戻す必要がある。
来年どこへ旅行しようか迷っている皆さん!
ザルツブルグはいかが?
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