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秋田と京都はベストマッチ!

2006/12/31(日)

京都サンガが、グランパスからDF秋田豊を獲得した。
これはきわめて賢明なことだと思う。
京都は今シーズンJ2に降格し、J1とJ2を行ったり来たりする“ヨーヨーチーム”になってしまった感がある。
もしも、去年の今の時期に秋田くらいの質と経験を持つ選手を獲得していたなら、ムダなゴールを与えることなくJ1に残留できていたかもしれない。

秋田は私好みの選手。闘争心溢れるセンターハーフ。彼はまさにイングランドスタイルのディフェンダーそのものだ。
自ら見本を示し、相手のセンターフォワードに己の存在を見せつけ、90分間の1対1の戦いも厭わない。
そしてチームの勝利に大きく貢献するのだ。

秋田の京都移籍は双方にとって良いことだ。
京都は彼の経験と貢献を得ることができ、秋田は現役としてまた新たな1年を迎えられる。
そして秋田にとっては、コーチとしての道も開けてくるのではないだろうか。
秋田の持つ知識と能力は、チームメイトにも大きな力となり得る。

もちろん、J2での1年は長く辛い。
京都のコーチ陣は決して若くない秋田の体のことも気づかわなければならない。
ケガや出場停止は、長いマラソンレースの中で大きな代償となり跳ね返ってくる。
秋田がシーズンの全試合に出場できるとは考えにくい。

しかし京都にとっては、彼がそこにいるというだけで違うはず。
それがピッチであろうがベンチであろうが、来季のサンガにとって秋田の存在は大きな価値があるのだ。
空中戦に強い彼の周囲には、こぼれ球を拾えるスピードのある選手が必要となってくるだろう。
これも京都には有意義なことだ。
若手選手たちには、秋田と一緒にプレーをすることは活きた勉強ができる素晴らしい機会となる。
秋田の、ピッチ内外でのプロ意識。これはチームにかけがいのない効果を与えるはずだ。

秋田は、これまでも日本サッカー界に大きく貢献してきた。
そしてさらに、J2での彼の存在は多くのサッカーファンに感謝されることだろう。

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