今年も、歴史は繰り返すのか?
それはないだろう。ありえるはずが、ないじゃなないか。
埼玉スタジアム2002でのレッズ対ガンバ。ちなみに、チケットは数週間前に完売している。
ガンバが浦和を抜くには、3点差以上の勝利が必要。やっぱり、ありえない。チャンピオンはすでに決まっており、土曜日のスタジアムは、アウェー・チーム用の一角を除き、赤・黒・白のビッグ・パーティーの場となるだろう。
そう、それが土曜日の論理的なシナリオなのだ。
しかし、ここ最近の数シーズン、Jリーグは論理で解決できるものではないことを見せつけられている。したがって「レッズ0−3ガンバ」なんて結果も排除はできない。
ちょっと想像してみてほしい。ガンバが2−0でリードして、残りはロスタイムの4分だけ。そのとき、マグノ・アウベスがペナルティ・エリア内で倒れ、レフェリーがPKを宣告。マグノ・アウベスがPKを決める――そして、ガンバがまたも信じられないような結末でリーグ・チャンピオンの座を防衛。
あるいは、マグノ・アウベスがPKを失敗――そして、ブッフバルトが指揮する最後のリーグ戦で初のリーグ・チャンピオンの座に就く。
2003年の最終戦で久保がロスタイムにヘディング・シュートを決めてマリノスがジュビロを破り、第2ステージ優勝と両ステージ完全制覇を決めたのを見ているから、さらには2005年のリーグ最終節でガンバが等々力で勝っているのを見ているので、私は、土曜日は何が起こっても不思議ではないという気分になっている。
サッカーでは、予想外のことが起こるもの。とりわけ日本でその傾向が顕著なのは、最近の歴史を見れば明らかである。
現実的に考えると、試合は0−0または1−1で終了し、ちょっとアンチクライマックスな雰囲気でレッズがチャンピオンになりそうだ。アンチクライマックスというのは中立な立場のファンにとってということで、もちろんレッズファンにとってはそうはならないだろう。なんといっても、タイトルは1日ではなく、1シーズンを費やして勝ちとったものなのだから。
それゆえ、最近では優勝チームがリーグの最高のチームということになっている。
2リーグ制の頃は必ずしもそうではなく、年間を通じてもっとも安定した強さを発揮したチームがホーム&アウェーのプレーオフにも進めないということもありえたし、最終的にリーグ・チャンピオンとなったチームが総合順位では2位のチームより勝点が数ポイント少ないということもありえた。
そのような日々が過ぎさったのは、幸いだ。
しかし、衝撃的で、信じられないような結末は今も存在しており、サッカーから決して消え去らないだろう。
私の予想?
引き分けだ。スコアは1−1。レッズが先制し(ワシントン、35分)ガンバが後半終盤に追いつき(マグノ・アウベス、80分)、ハラハラさせながら試合終了。タイトルは、レッズに。
しかし、ひょっとするとまた…。
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