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北斗と中西――バロンの2人のチームメート

2006/10/19(木)

アビスパ福岡が、今季J1に残留できるかどうかはわからないが、このチームに日本屈指の若手選手がいるのは確かである。
そう、またも中村。今回は、北斗のほうだ。北斗はまだ21歳で、前途には素晴らしい未来が待ち受けているように思える。
残念ながら、駒場での日曜日のレッズ戦、北斗は出場停止。試合は戦力に劣るアビスパがまったく予想通り1−2で敗れた。

福岡は、Jリーグを放浪するストライカー、マルセロ・バロンの現代の滞在先だ。イングランドでは、「バロンがプレーしたクラブはジャック・ニクラス――参考までに言うが、伝説的ゴルファーのこと――より多い」とでも言うところか。しかしここは日本なので、「バロンがプレーしたクラブはジャンボ尾崎より多い」というのがより適切かと思われる。
言い換えれば、バロンは日本での10年間であちこち移籍し、過去、現在、未来のJリーグのスターについて多少なりとも見聞を広げてきたわけだ。
私が中村北斗について尋ねると、バロンからは、身体能力については本当に感心しているという答えが返ってきた。
「過去の選手のなかでは、誰に似ているかな?」。バロンに尋ねた。
2、3秒おいてバロンはこう答えた。「僕がジェフにいた頃は、中西永輔が右サイドにいた。北斗を見ると、あの頃の中西を思い出すよ。ただし、もっと俊敏だけどね」。

アビスパにとって苦しいシーズンが続くなか、北斗は複数のポジションでプレーをしている。何ヶ月も前に千葉で見たときは、45分をライトバックとして、残り45分を右のミッドフィルダーとしてプレーしていた。それ以降は中盤の中央に移り、エンジンルームの役割を果たしている。
バロンが確信する、北斗のベスト・ポジションは、たとえばFC東京の“Fly High”石川直宏のような高い位置でのウイングではなく、右のバックのようだ。その位置なら右足でボールを持てるし、ほとんどの時間、前を向いてプレーできる。

アビスパが来シーズンも北斗を保有できるかどうかに、興味がわく。他のビッグクラブが彼を欲しがるのは想像できるし、アビスパ側では、J1に残るにしても、J2に落ちるにしても、チーム強化のためには巨額の移籍金を手に入れる必要があると考えるかもしれないからだ。
ただし、現時点では、アビスパはまだ降格が確定していない。セレッソ、アビスパ、それから京都が三つ巴で16位の座を争っており、16位になると、12月にJ2の3位チームとホーム&アウェーのプレーオフを戦うことになる。

32歳のブラジル人バロンについて言えば、彼は自分自身で好調だと感じており、試合終了間際に途中出場する以上の貢献も、できると考えているようだ。今週の試合で、バロンそしてアビスパを待ち受けている間近の未来がどのようなものであったのかが明らかになるように、中村北斗を待ち受けている遠い未来も、やがて明らかになるのだろう。

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