レッズのひどい勝利
なあ、レッズ・ファンよ…。まず気持ちを落ち着かせ、それから読んでくれよな。どうせあんたたちの気に入るものにはならないだろうからさ!(ひどい言葉遣いをお詫びします。なれなれしくて、尊大な書き方をしたのは、内容を、より効果的に伝えたいからなのです)
エスパルスを1−0で下したものの、土曜日のレッズはひどかった。達也はどうしたのだ? 私は若き田中の大ファンなのだが、いつもの彼のプレーではなかった。
達也、君はボールをもらうと、前に走るんだ。ひたすら走るんだ。そして、シュート!
立ち止まって、ワシントンを探す必要なんかない。「生ビール」を手に、残っていた炒りピスタチオを口に運びながら、私は大柄のブラジル人が楽々とゴールを決めるのを見ていたのだが、君は「アシスト王」になる必要なんかないんだ。自分でゴールを狙え――ワシントンは無視してね。シュートを外したり、パスをしなくて、ワシントンが君を怒鳴っても。
まあ、その話はもういい。
今度は、レッズのあからさまな時間稼ぎ戦術に話題を移そう。時間稼ぎをしたのは、最後の…どれくらいだろう…30分くらい? いや、もっと長かったかもしれない。
山岸がゴールキックやペナルティエリア外からのフリーキックを蹴るまでに、途方もない時間がかかった。
シナリオはこうだ。
レッズの選手が自陣奥深くでファールをもらい、坪井あるいは闘莉王(とにかくファールをもらった者)がフリーキックを蹴る準備をする。しかし、ボールに向かって助走を始めようとするその寸前に、件の選手はその場所から歩み去る。山岸がその選手をフィールドに追い払っているからだ。ボールは山岸が蹴ることになる。
山岸は、1−0でリードしているときに数秒・数分を無駄に消費することにかけては権威である。最初は水を一口飲み、それから「居酒屋」で汗かきサラリーマンがおしぼりでやるみたいにタオルで顔を拭く。そのうち、レッズがリードしているときには、これら一連の動作の後に電子メールを何通か送信し、携帯電話でエージェントを呼び出して来シーズンの契約について話し合い、ゴールネットにかけていた小説を数ページ読んで、それからおもむろにボールをキックするようになるのだろう。
実際、土曜日の山岸は三都主がかすんでみえるほど見事だった…試合の終盤、ちょっとした接触でついにピッチに倒れこんだあたりは、まさにアカデミー賞ものの演技。三都主が山岸の演技を大いに参考したのは想像に難くなく、最終的には、彼は転倒を小出しに何回も行なう方法を採用した。ただし、どの部門のオスカーになるのだろうか――悲劇なのか、喜劇なのか?
その日の午後を通してレッズに1度も警告を与えなかったレフェリーは、後半の最後に「ロス・タイム」を4分付け足した。私の感じでは、ロス・タイムは14分にすべきだった――まあ、私は世間知らずの傍観者に過ぎないんだけれどね!
ごめんね、レッズ・ファンのみんな。でも、君たちのチームは、優勝のチャンスがあるチームのようには見えなかったよ。
ビールが欲しい――それとピスタチオね。
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