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2006年9月

レッズのひどい勝利

2006/09/28(木)

なあ、レッズ・ファンよ…。まず気持ちを落ち着かせ、それから読んでくれよな。どうせあんたたちの気に入るものにはならないだろうからさ!(ひどい言葉遣いをお詫びします。なれなれしくて、尊大な書き方をしたのは、内容を、より効果的に伝えたいからなのです)
エスパルスを1−0で下したものの、土曜日のレッズはひどかった。達也はどうしたのだ? 私は若き田中の大ファンなのだが、いつもの彼のプレーではなかった。
達也、君はボールをもらうと、前に走るんだ。ひたすら走るんだ。そして、シュート!
立ち止まって、ワシントンを探す必要なんかない。「生ビール」を手に、残っていた炒りピスタチオを口に運びながら、私は大柄のブラジル人が楽々とゴールを決めるのを見ていたのだが、君は「アシスト王」になる必要なんかないんだ。自分でゴールを狙え――ワシントンは無視してね。シュートを外したり、パスをしなくて、ワシントンが君を怒鳴っても。

まあ、その話はもういい。
今度は、レッズのあからさまな時間稼ぎ戦術に話題を移そう。時間稼ぎをしたのは、最後の…どれくらいだろう…30分くらい? いや、もっと長かったかもしれない。
山岸がゴールキックやペナルティエリア外からのフリーキックを蹴るまでに、途方もない時間がかかった。
シナリオはこうだ。
レッズの選手が自陣奥深くでファールをもらい、坪井あるいは闘莉王(とにかくファールをもらった者)がフリーキックを蹴る準備をする。しかし、ボールに向かって助走を始めようとするその寸前に、件の選手はその場所から歩み去る。山岸がその選手をフィールドに追い払っているからだ。ボールは山岸が蹴ることになる。

山岸は、1−0でリードしているときに数秒・数分を無駄に消費することにかけては権威である。最初は水を一口飲み、それから「居酒屋」で汗かきサラリーマンがおしぼりでやるみたいにタオルで顔を拭く。そのうち、レッズがリードしているときには、これら一連の動作の後に電子メールを何通か送信し、携帯電話でエージェントを呼び出して来シーズンの契約について話し合い、ゴールネットにかけていた小説を数ページ読んで、それからおもむろにボールをキックするようになるのだろう。
実際、土曜日の山岸は三都主がかすんでみえるほど見事だった…試合の終盤、ちょっとした接触でついにピッチに倒れこんだあたりは、まさにアカデミー賞ものの演技。三都主が山岸の演技を大いに参考したのは想像に難くなく、最終的には、彼は転倒を小出しに何回も行なう方法を採用した。ただし、どの部門のオスカーになるのだろうか――悲劇なのか、喜劇なのか?

その日の午後を通してレッズに1度も警告を与えなかったレフェリーは、後半の最後に「ロス・タイム」を4分付け足した。私の感じでは、ロス・タイムは14分にすべきだった――まあ、私は世間知らずの傍観者に過ぎないんだけれどね!

ごめんね、レッズ・ファンのみんな。でも、君たちのチームは、優勝のチャンスがあるチームのようには見えなかったよ。
ビールが欲しい――それとピスタチオね。

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フクアリが再び最高のショーの場に

2006/09/25(月)

東京(9月22日)発:水曜日にフクアリで行なわれたナビスコカップ準決勝・第2戦、ジェフ対フロンターレ戦は、開始早々白熱した展開となった。
そしてフロンターレの見事な反撃!
考えてみると劇的な幕切れでもあった。
歓喜に包まれる阿部とチームメート、敗北にうなだれる森とチームメート…。
全体として見ると、日本一のスタジアムでの最高のショーだったというわけだ。

前々から言っていることだが、クラブ、市、そして県が新しいスタジアムを建てる場合、フクダ電子アリーナを見学すべき、いや、いっそそのまま真似すべきだ。
駅に近く、収容観客数も1万8500名とちょうど良い。陸上用のトラックもないし、四方を囲まれているので騒音問題もない。さらにファンがピッチ近くで試合を見られる(それでもプレミアリーグに比べればまだ遠い。プレミアリーグではコーナーキックの時など、最前列のファンは選手に手を伸ばせば届くくらいの距離だ。私にとっては「近い」というのはこのくらいでないとね)。

とにかく、この環境が試合のテンポや興奮度に大きな影響を与えていると思う。私はこれまで40以上の国でサッカーを見てきたが、今シーズンのジェフ対レッズ戦は、試合の雰囲気という点ではどこにも劣らない。
スタンドの2/3が黄色に、そして残りが明るい赤で埋め尽くされたその様子は、もはや単なるサッカーの試合ではなく特別なイベントと言ってよい。

水曜日のフロンターレファンは巣晴らしかった。坂本と山岸のゴールで前半早々にジェフに2点のリードを許した(しかも彼らの陣取るスタンド目前にあるゴールにだ)にもかかわらず、彼らはシュンうつむくことなく歌い続けた。
こんな時イングランドのファンは静まり返り、トイレに向かう。そしてチームが後ろでなく前に進み始めてから、気を取り直してまた応援を始めるのだ。
こうしたファンの意気込みがフロンターレの選手を奮い立たせ、彼らの反撃を促したに違いない。
フロンターレファンの熱意と、手に汗握る試合後の敗戦を静かに受け止めた潔さに心から拍手を送りたい。

おっと…これだけは言っておかなくては。
“がーーーなはーーー オレ!オレ!”
この我那覇ソングは最高だ。
前にも一度聞いたことがあるのだが、どこで聞いたのかはっきりしない。
ひょっして、休暇で沖縄に行った時だったかな?

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小笠原のような野沢のゴール

2006/09/21(木)

先週末のJリーグには、なかなか見事なシュートがいくつかあった。
レッズでは、闘莉王が美しいゴールを決めた。左サイドから切れ込み(一体全体、彼はあんな所で何をしていたのだろう?)、右足で巻いたボールがファーポストに突き刺さった。安貞桓(アン・ジョンファン)がよく見せるシュートで、「闘莉王を日本代表の新キャプテンに!」という私のキャンペーンを勢いづかせるようなシュートだった。

そのシュートは、夕方にテレビで観た。というのも、日中は国立競技場に、清水エスパルスが驚異的な無敗記録を更新するのを観に行っていたのである。鹿島戦のキックオフ前に、私はすでに頭の中でコラムを書き上げていた。それは情熱的なコラムで、新鮮で、魅力的で、気迫に満ちたチームを作り上げた(長谷川)健太(監督)を賛美するもの…。

案の定、エスパルスは負けた。
ただし、この試合でもファインゴールが見られた。
野沢拓也のゴールだ。野沢はアントラーズのスタッフからはこれまでずっと高い評価を受けてきたが、すでに25歳。いまだにJリーグでアピールするのに躍起になっている。
土曜日のエスパルス戦でのゴールは、鋭いボールタッチ、広い視野、優れたテクニックを持っている選手にしかできないものだった。離れたところから西部のポジショニングを見定めて打った、ゴール前30mからの右足のシュートは、GKの頭上を越え、クロスバーの下を通った。西部はボールに触れたものの、ボールの軌道を変えるまでには至らなかった。まさに賞賛に値する、野沢のワンダフルゴールだった。

あまりにも素晴らしいシュート。そう、まるで小笠原のように。
アントラーズの前キャプテンがメッシーナに1年の期限付き移籍をしている今は、野沢にとってはレベルアップをはかり、小笠原との創造性の差を埋める絶好のチャンスである。

「テクニックは、最高レベルにある」。土曜日の試合後、アントラーズのパウロ・アウトゥオリ監督は野沢についてそう語った。
「しかし、もっとアピールしなければいけないし、さらに効果的に得点に貢献しないとね」。
「小笠原はピッチの上でもっと頭を使っていたが、野沢はボールを持っていてもいなくても機動性がある。これからが楽しみな選手だ」。

私はこのブラジル人監督に、小笠原は代表に復帰するかどうかたずねた。
「そう思いたいね」とアウトゥオリ。「小笠原がミスター・オシムの望むようなプレーをすれば、代表に復帰できるだろう。彼はミスター・オシムが何を求めているかを知っているし、メッシーナでそれをアピールすることができる」。

つまり、パウロ・アウトゥオリによれば、小笠原はすべてを失ったわけではないし、それは鹿島も同じことなのだ。アントラーズは現在5位。残り11試合で勝点10上回るガンバを追いかけている。
アウトゥオリは言う。「残り全試合に勝たなければならないし、ミスは1つも許されない」。
土曜のような見事なゴールを野沢がもう少し見せれば、チームにも弾みがつくだろう。

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俊輔の新たな傑作

2006/09/18(月)

東京(9月15日)発:先日の欧州チャンピオンズリーグ、マンチェスター・ユナイテッド対セルティックの素晴らしい試合、そして中村俊輔の素晴らしいゴールをご覧になっただろうか?
それは、ゴール前約25mの距離から相手GKエドウィン・ファンデルサールの堅く高い壁を見事に破る、素晴らしいフリーキックだった。

木曜夜にその試合をテレビで確認する前に、私はある記事を読んでいた。
その記事には、俊輔のフリーキックはトップコーナーに決まったと書いてあったので、私の中では映像で見る前にすでにイメージがあった。
しかし実際は、トップコーナーに決まったのではなかった。
だからこそ、スカイTVのコメンテーター、マーティン・タイラー氏とアンディ・グレイ氏がそのゴールに熱狂していたのだ。

俊輔のフリーキックは、壁を越えて高く上がったボールがまるで木の葉が垂直に落下するような――いわゆるミシェル・プラティニの“フォーリングリーフ”スタイル――ものではなく、ボールはマンチェスター・Uの壁をギリギリで越え、そのままゴール中ほどに決まった。
ファンデルサールにはボールがまったく見えなかったようで、ゴールの反対側のサイドにまるでオランダニレが根を下ろしたように立ちつくしていた。

そのフリーキックを見るまで、タイラー氏は俊輔のことを「フリーキックのアーティスト」と呼んでいたが、そのゴールが決まるとすぐさまこう付け加えた。
「最高傑作がまた生まれました!素晴らしい!」
グレイ氏はボールの低い弾道に着目し、そして同時に、バグパイプで「アメージンググレイス」を聞き、ハギスを食べるスコットランド人、そしてラフでタフな典型的なイングランドのセンターフォワードだった彼らしく、ジャンプし、顔でボールを受けてでもフリーキックを止めようとしなかったマンチェスター・Uのストライカー、ルイス・サアを批判した。

マンチェスター・Uが3−2と1点をリードし、セルティックが同点に追いつこうとしていた終盤、タイラー氏は、セルティックがペナルティボックス付近でフリーキックを得ることができれば“中村俊輔の左足の一振り(スゥイッシュ)”で同点においつくとさえ言った。
これは俊輔のキックを、画家が優しく筆を振るうさまに例えた良い表現だ。
この試合は、俊輔の記念すべきゴールとイングランドサッカーをアピールする素晴らしいものだった。
ただしそれは、マンチェスター・UがセルティックのGKボルツによるギッグスへのチャージで得たPKのことではない。

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楽しみなビドゥカのアジア杯参戦

2006/09/14(木)

オーストラリアのアジアサッカー連盟への加盟は、この地域のサッカー振興という観点から見れば願ってもないことである。端的に言えば、クラブレベルでも代表レベルでも、オーストラリアが倒すべき目標になったのだ。
オーストラリアは先のワールドカップですでにその実力を証明している。日本を破り、セカンドラウンド1回戦(ベスト16)ではイタリアと対戦。終了間際に主審が不可解な判定でイタリアにPK与えたため、惜敗した。

最近入ったニュースによると、マーク・ビドゥカが今後もサッカールー(オーストラリア代表の愛称)でプレーする意向を表明しており、日本が3大会連続の大陸チャンピオンの座を狙う、来夏のアジアカップ本大会でプレーするそうだ。
ビドゥカはワールドカップ後に代表チームから身を引くとみられていたが、気力がまだ衰えていないことは明らかだ。
ビドゥカだけでなく、ひょっとすると、ハリー・キューエル、ティム・ケーヒル、ルーカス・ニールといった中心選手たちがプレーすれば、世界のサッカー界からのアジア大会への注目は否が応でも高まるだろう。また、日本や韓国、イラン、サウジアラビアといったアジアの列強にとっても、アジア大会での優勝は大きな勲章となる。

2000年のレバノン大会、2004年の中国大会では、日本はアジアのトップにあることを立証したが、オーストラリアがいる今度の大会は、日本にとって過去2回の大会よりずっと厳しい戦いになるはずだ。
もちろん、それまでには日本代表もイビチャ・オシムの指揮下でかなり多くの試合をこなしているはずで、チームも形ができ、勝つためにすべきことを正確に把握できていることだろう。
オシムとJFA(日本サッカー協会)にとっては、トルシエによるチーム再構築の途上に行なわれた2000年大会同様、今回のアジアカップは2010年ワールドカップに向けての大きな試金石となる。

オシムが、ヨーロッパでプレーしている選手、とくに中村俊輔を使うつもりがあるのなら、アジアカップはその絶好の機会だ。日本は、インドやイエメンといったJ2レベルのチームが含まれていたグループリーグの突破を決めたが、アジアカップの本大会はレベルがまったく違うのだ。
オシムは、何が何でもタイトルを獲りたいと考えるのだろうか? それとも、さらに大きな目標である2010年ワールドカップまで続く、チーム構築過程の一段階に過ぎないと考えるのか?
それを判断するのはまだ早すぎるが、私としては、オシムはヨーロッパの選手を招集して一からやり直すよりは、いま使っている選手たちを今後も使い続けるものと思いたい。
オシムはJリーグの選手の実力を信じ、自分の見る目を信じ、そして、新生日本代表の構築はそこが出発点であると信じているのだと思う。
このようなさまざまな事情が、来年のアジアカップでの日本対オーストラリア戦をとても魅力的なものにしている。

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Jで再起をかける平山

2006/09/11(月)

9月9日発:平山相太の物語は、意外な展開を見せた。
アテネオリンピックの日本代表のセンターフォワードは先週、暗雲立ち込めるなかヘラクレス(オランダ)を去った。
クラブは、彼がオフ中に体重が増加し、コンディションが悪いので解雇すると発表した。
平山にとってはオランダでのわずか2シーズン目だったが、(移籍先する)Jリーグのクラブを探すため帰国すると報じられている。

これは、若い平山にとっては良いことだろう。そもそも、国見高校卒業後に筑波大学に進んだことが大きなマイナスだった。
彼がプロのサッカー界で生きていくことを目標としているのだとしたら、Jリーグのクラブに入るべきだったのだ。
平山は、また一からやり直さなければならない。Jリーグのクラブに入ることになれば(もちろん数多くのチームがオファーを出すだろう)、すぐにゲームのペースを掴むことができるはずだ。おそらく、オランダにいるよりも早く…。

アテネオリンピックの時、そしてその後にメディアの注目を浴びてきたからと言って、すぐさまJリーグで活躍できるとは限らない。
まずはJリーグに馴染み、選手として成熟することが必要だ。そして結果を出すことに集中しなくてはならない。
さもなければ、平山のプロとしてのキャリアはスタートする前に終わってしまう。

私は、彼がうまくヘラクレスに溶け込んだと思っていただけに、先週オランダから飛び込んできたニュースには驚いた。
昨シーズンは良いゴールも挙げていたし、ボールを持ちすぎるとかオフサイドが多いなど、私が彼を不器用な選手だと評価していたオリンピック予選の頃より、ずっとサッカー選手らしくなってきていた。
ただし、平山はまだ若い。
良いコーチに出会い、経験を積むことで変わっていくだろう。

彼の最大の武器は高さだが、しかしこれだけで成功できるほど甘くはない。
私は、平山が日本に帰国し、Jリーグのクラブで新たなキャリアをスタートさせることを願っている。
平山がオシム監督の目に留まることを望んでいるのなら、彼の居場所はただ一つしかない。
そしてそれは、オランダのベンチではないことは間違いない。

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敗因は手数のかけすぎ

2006/09/07(木)

サウジアラビアとの試合が進むにつれ、ホームチームが点を取りそうな雰囲気が色濃くなり、日本の敗勢が明らかになった。
結果はそのとおり。サウジアラビアが後半の中盤にこの試合唯一のゴールを奪い、日本はイビチャ・オシム新監督就任後3試合目で初の敗戦を喫した。
試合終了のホイッスルが鳴ったとき、私は物足りなさを感じていた。日本は勝てる試合だったし、少なくとも引き分けにはできたはず。負ける試合ではなかったからだ。

まず、改善された点から話そう。(8月16日の)イエメン戦後、オシムは、日本チームの自陣でのパス回しを各駅停車に喩え、日本選手のプレーは遅すぎると批判していたが、サウジ戦では見違えるほどテンポが良くなっていた。バックから前線へのボール供給はずっと速くなり、日本はその速いペースをずっと保とうとしていた。
それにより日本はなかなかのチャンスをいくつか作り出しており、田中達也が前半に最も目立つ存在となっていた。もちろん、ハーフタイム直前のあのチャンスは低いシュートで決めて欲しかったが、遠藤がカーブをかけたシュートを放ったときにも、彼は陰で仕事をしていた。結局、遠藤のシュートはサウジアラビアのゴールキーパーの見事なセーブに阻まれてしまったが。
後半にも、巻と我那覇が揃ってヘッディングシュートを外した。したがって日本は敗北の言い訳はできないのだが、当然、オシムは言い訳しなかった。

ボスニア人監督は、日本選手は子どものようにプレーすることがあると語った。これは私の推測に過ぎないのだが、オシムは、2つの局面で見られた、手をかけすぎたプレーを言っていたのではないかと思う。
こうしたプレーがサウジのゴールに結びついたのである。日本はハーフラインあたりのタッチ沿いで不注意にボールを奪われ、チーム全体が危機に陥った。選手に当たったボールが右に跳ね返った結果、サウジのストライカーの前に転がり、日本は無防備になり、ゴールのはるか前に犯したミスの代償を払わされてしまった。
また、日本はレンジ内にいるのにシュートを打つのが少なすぎるとも思った。日本選手は、自陣からフィールドの3分の2を過ぎるとパス回しが多くなりすぎ、サウジは楽にプレッシャーをかけ、ボールを奪うことができていた。
前半に遠藤がやったように、ペナルティエリアの外からシュートを打って欲しいと思っていたが、羽生が終了間際にシュートを放った。これは悪くないシュートで、もう少しでゴールの上隅に入りそうであった。

ファンの皆さんは、この敗戦にあまり落ち込まないほうが良いだろう。サウジはワールドカップの強豪とまではいかないが、アジアの強豪。特にホームでは強みを発揮するチームだ。水曜日のアウェーのイエメン戦は、まだ成長途上にある日本が犯したミスを即座に修正するチャンスとなるだろう。

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伊野波招集…代表の今、そして未来のために

2006/09/04(月)

9月2日発:驚くほど短い間に、イビチャ・オシム監督率いる日本代表チームの改革が進んでいる。
先ごろ新たに代表に招集されたニューフェイスの中には、U−21代表から瞬く間にA代表入りを叶えた伊野波雅彦がいる。
オシム監督は、才能ある若手選手、可能性を秘めた選手を国際舞台に引き上げることをためらわない。
フィリップ・トルシエ元日本代表監督もよくこうした代表選抜を行なっていたが、日本代表チームの将来にとって、これは非常にエキサイティングなことだ。

伊野波をおだてるつもりはないが、彼は、私の10年間にわたる日本での生活の中で見た選手の中で最も成熟したオールラウンドプレーヤーの一人だ。
初めて彼に注目したのは、昨秋マカオで開催された東アジア選手権でFC東京のチームメイト・徳永とともに日本代表としてプレーしていた時だ。
伊野波はボランチとして出場していたのだが、まるでベテラン選手のようにボールを回し、プレーをつなげていた。その様子は、まさに彼はボランチとなるべく生まれてきたかのようだった。

そして今季はじめ、FC東京のガーロ監督は伊野波を古臭いマンマーカー、現代版・控えめなクラウディオ・ジェンティーレとして起用した。
私は、駒場でレッズのポンテを、そして等々力ではフロンターレのジュニーニョを徹底的に潰していたのを見た。
ただ、等々力ではガーロ監督は終了間際に伊野波のポジションを変更し、ジュニーニョをフリーにしてしまうという致命的なミスを犯した。
最後に私がFC東京の試合を見た時には、ガーロ監督はすでにギャロー(絞首台)に送られていたが、伊野波はベンチスタート。左サイドのMFとしてプレーした後、中央に移った。
それは確か国立競技場で行なわれたアビスパ戦。彼はJリーグ初ゴールを稲妻のようなヘディングで決めた。

一言で言えば、伊野波はピッチ上のどのポジションでもこなせる。しかし特に右サイドバック、リベロ、そしてボランチが良いようだ。
オシム監督が彼を中東遠征の2試合で使うかどうか。それは現時点では重要ではない。
ただ、今回の代表に伊野波が選ばれたことは、オシム監督が年齢や所属チームに関係なく日本らしいサッカーのできる選手を選ぶという意思があらわれている。以前にも言ったが、ひょっとするとサウジアラビアやイエメンを相手に悲惨な結果を招くこともあるかもしれない。
しかしそれは、チームをゼロから立て直す上で払わなければならない代償。
トルシエ監督も同じ道を通った。そしてJFA(日本サッカー協会)から厳しいプレッシャーを受けたわけだが、結果としてそれに見合うだけの価値あるチームを作り上げたのだ。
失意のドイツ・ワールドカップ後、日本のファンたちにとって今は辛抱の時期。
伊野波のような選手たちが、きっと明るい未来をもたらしてくれるだろう。

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