ミッション・インコンプリート。マリノスを去った岡田監督
東京(8月26日)発:いずれにせよ、岡田武史監督は辞めざるを得なかったようだ。
彼の指揮する横浜F・マリノスの状況は悪くなる一方。チームの早期再建の見通しがつかない。
そうして、水曜日にホームで大宮に1−2で敗れた後、結局、岡田監督は辞任した。
私は復活したFC東京と石川直宏を見に国立へ行っており、三ツ沢には行かなかったのだがテレビで試合のハイライトを見た。
松田がPKを決め同点に追いついたものの、試合終了間際に吉原に決勝点を決められてしまった。
テレビに映し出された岡田監督の姿には、完全に手詰まりとなった様子が表れていた。
だから、翌日彼の辞任が発表されても驚きはなかった。
マリノスを去る岡田監督には、おそらく仕事の達成感はないだろう。
2003年、2004年とリーグ優勝を果たしたものの、アジアレベルではアジアチャンピオンズリーグ優勝を逃した。
今シーズン、私は岡田監督の将来について度々考えていた。
98年ワールドカップ・フランス大会で日本代表を指揮し、マリノスでリーグを2度制覇した彼の未来は、結局のところ、落ちるしかなかったのではないか…。
おそらく、彼はしばらく解説者として現場から離れるのではないだろうか。
J1昇格を目指すJ2のクラブからJ1優勝を目指すクラブまで、彼を欲しがるクラブは多いはずだ。
岡田監督は自分の道をしっかりと歩くタイプの人間。
自分のやりたい事が現れるのを待つだろう。
メディアの注目から逃れるため、札幌で弱小J2チームの監督を引き受けた時のように“荒野”へ身を投じることを願うかもしれない。
2007年のシーズンはきっとそうするのではないだろうか。
監督就任の要請は事欠かないが、しかし彼は、新たなチャンレンジを急いではいない。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント