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フロンターレ、首位を行く

2006/08/03(木)

そろそろ、川崎フロンターレを正真正銘のJリーグ・チャンピン候補に加えても良いだろう。
今シーズンのフロンターレは一貫して良いプレーを見せているが、私には、まだタイトルを狙えるとまでは言いがたいところがあった。
理由はたった1つ。これまでこんな高い順位に到達した経験がないチームだったから、プレッシャーに対応できるかどうか疑問だったのだ。分かる人には分かるだろうが、フロンターレにはビッグな選手はいるが、ビッグ・ネームはいないのである!
しかし、全34節のうちの16節を終了した時点でもフロンターレは勝点34で首位を守っており、浦和レッズとガンバ大阪とは1差。また、4位の鹿島アントラーズには3差をつけている。
優勝争いは、この4チームに絞られただろう。それより下位にいる横浜F・マリノスやジュビロ磐田といった実績ある「ビッグ・チーム」のなかに、シーズン後半にチーム力を大幅にアップできるところはないように思えるからだ。

フロンターレの躍進は、日本のサッカーにとって良いことである。タイトルを狙えるチームが多いほど、リーグは面白くなる。
フロンターレは、自滅も崩壊もしないのではないだろうか。タフな選手が揃っているのは明らかだし、チーム・スピリットもチーム構成もしっかりしており、首位に立っていることでやる気も十分だろう。
ワールドカップ後のJ1再開以降の成績は、なかなかのもの。ただし、ホームで浦和に0−2で敗れた試合は、別にしなければならない…。私は等々力に何度も足を運んでいるが、このスタジアムに2万3,000人ものファンが入るとは思いもしなかった。しかし、浦和戦は例外的なイベントだった。レッズはたくさんのファンを引き連れて来ただけでなく、その魅力でホームチームのサポーターの足も等々力に運ばせた。
この敗戦の前後には、アウェーで鹿島を4−2、ホームでガンバを3−2で破るという見事な試合があった。さらに直近のアウェーでの大分戦は手堅く1−1のドロー。
駒場の浦和戦での大分のプレーを見たあとでは、アウェーでの引き分けはフロンターレにとって上出来だと思えるし、最後まで優勝を争える力があることを再認識させた試合だった。

しかし、戦いの再開は8月12日まで待たなければならない。J1の日程に、またもイライラさせる中断期間が組み込まれているからだ。ただし、再開後の試合は待っただけの価値があるものとなるだろう。等々力でのフロンターレ対マリノス。今度も満員になるのは確実だろう。

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