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達也の決勝ゴールに見た複雑な思い

2006/07/31(月)

7月29日発:サッカーでは時として、喜ばしいことと残念なことが同時に起こる。
水曜夜、駒場で行なわれた浦和レッズ対大分トリニータ戦(1−0で浦和が勝利)が、まさにそうだ。
それは78分、田中達也がこの試合唯一のゴールを決めたその瞬間だった。
達也の素晴らしくクールなゴール。
あの大怪我からようやく戻ってきたことを示した。
しかし同時に私は、大分が気の毒だと思わざるを得なかった。
これが、残念なことである。

その瞬間まで、私は大分はもっと良いチームだと思っていた。
仮に試合が引き分けに終わっていたとしても、浦和は不満を持たなかっただろう。
アウェーチームは巧妙にボールをキープして試合のペースを握り、そして時折、浦和のディフェンスの隙を素早く突いた。大分のこの慎重な試合運びにレッズファンはヤジを飛ばしていたが、その様子や、彼らがピッチの3分の1でボールを回しているのを見るのは面白かった。

大分は何度か明らかなチャンスを作っていたものの、フィニッシュの精度を欠き、ゴールを奪うに至らなかった。しかしレッズは達也がここぞという時に決め、それが勝負を決した。
レッズファンは大分の作戦に対し盛んにブーイングを飛ばしていたが、そんなことより彼らは自分のチームの心配をした方が良いかもしれない。
前半、長谷部から達也に絶妙なパスが渡り、達也の強烈なシュートを西川がなんとかセーブしたシーンもあったとはいえ、結局のところ、長谷部、鈴木啓太、そして小野をセンターに据えた5人のMFをしてボールを奪うことができずに終わった。

大分は非常にいいプレーをしていたが、試合巧者のレッズにとっては珍しいシーンだった。ただ残念だったのは、後半に入り引き分け、勝点1が見えてきた時にそれまでの作戦を捨て時間稼ぎに走ったことだ。
「そうした行為は相手チームに対し、自分たちがフェアに戦えるチームではないと宣伝しているようなものだ」。スティーブ・ペリマン監督の言葉を思い出した。

内舘からのショートパスをスペースに走りこんだ達也が受け、ゴールを挙げて試合を決めた。走る意欲と、ゴールが見えたらシュートを打つという積極性を見せた達也の良いフィニッシュだった。達也には、オシム監督に招集されても、常にこの積極性を持っていてもらいたいものだ。

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