イングランドこそ巻に理想的
巻についてもう少しだけ…。
今や彼は話題の中心、日本サッカー界の新しいスターとなっている。
先日のナビスコカップ、エスパルス戦で1−0の勝利を巻抜きで収め、ジェフファンは少なからずホッとしたことだろう。
もちろん、前線での彼の速さ、存在感がないのは、寂しいファンにとって限り。しかし、チームは予選リーグを勝ち抜いた。
試合後、私は巻のパートナー、“スーパーマリオ”ハースに意見を聞く機会を得た。
オーストリア出身の彼は、巻の急成長に非常に感心している。
「彼は試合をするたびに良くなっているよ。ジーコ監督がワールドカップ代表に選んだのは当然だね」彼は言う。
巻の成長に伴い、ヨーロッパへの移籍が取り沙汰されるのは時間の問題だろう。そしてハースは、巻の活躍の舞台となる、とあるリーグが彼を待っていると考えているようだ。
「巻のスタイルには、イングランドのサッカーが合っているんじゃないかな」。
「巻の長所はヘッドが強いこと、それからよく走ることだ。イングランドではロングボールとクロスを多用するからね」。
チェルシーのジョン・テリーのようなDFに巻は苦戦するのではと尋ねてみると、「そうだね。接戦では苦戦するかもしれないね」と答えた。
「だけど巻がボールを持って走れば、あのスピードには彼らもお手上げだよ」。Jリーグで華麗な技を見せているハースからの絶賛の言葉だ。
彼と巻のコンビはリーグチャンピオンを狙ううえでの弾頭になるだけに、ジェフファンはハースがこの先ケガをしないことを祈るのみだ。
ワールドカップ代表チームは既にドイツ入りした。
ミッドフィールドはグループリーグのライバル達に一泡吹かせられるほど強烈でパワフルに見える。
しかし、やはりディフェンスが少し弱いように思える。できれば松田、そしてジーコがチャンスを与えていれば闘莉王が見たかった。
4−4−2ではディフェンスの欠如が露呈し、ミッドフィールドでのパワー不足が目立つ。ジーコは3−5−2を選択するようだ。
宮本がリベロとして走り、そして中澤の高さと坪井のスピードで、ディフェンスは4−4−2の時ほど脆くは見えない。
しかし、福西と中田英寿の守備的MFのコンビは、DF陣を守るために激しいタックルを繰り返さなくてはならないだろうし、加地とアレックスは両サイドを確保するためにマラソンランナーのように走り続けなければならないだろう。
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