« スタッブスの対抗措置 | トップページ | 巻のチャンスはどれくらい? »

ドイツ人とソーセージ、そして梶山

2006/04/03(月)

東京発(3月31日):ピッチ上やベンチの中を除いて、Jリーグの試合で外国人の姿を見るのは稀だ。
時にはエージェントが自分の担当する選手をチェックしに来たり、ヨーロッパのクラブのスカウトの姿を見ることもある。

先日、等々力陸上競技場でブンデスリーガ、ボルフスブルクのチーフスカウトであるウールリッヒ・モー氏に会った。
彼が言うには、誰か特定の選手を見に来たというわけでなく、Jリーグのシーン全般、そしてギド・ブッフバルト監督、イビチャ・オシム監督に会いに来たらしい。
水曜日にはナビスコカップの予選リーグ、レッズ対FC東京戦を見るため駒場スタジアムに来ており、試合後、私は彼と話をした。
モー氏は日本のチームのスピード、攻撃力、前方への動き、そして日本人選手の技術に感心したと語った。また、ヨーロッパのサッカーを教えられる若い選手の獲得に興味を示していた。
彼は、誰が良い選手なのか尋ねてきた。それで私はFC東京の徳永、今野、伊野波の名を挙げたが、彼はより創造的で攻撃的な梶山のプレーが気に入ったようだ。
私がまだイギリスの新聞社で働いていたなら、すぐにでもノートパソコンを取り出し記事を書き始めるところだ。

『ブンデスリーガのボルフスブルグ、FC東京の若きテクニシャン梶山陽平の獲得へ』
『チーフスカウトのウールリッヒ・モー氏が水曜日の浦和戦に出場した20歳の若手実力派MFを視察。チームは彼に100万ポンドを用意する準備がある』
『FC東京は才能ある若手選手の放出を渋っているが、梶山はすでにドイツ語のレッスンをスタート。ソーセージとザワークラウトを毎食たべ、ブンデスリーガでの生活に向け準備を始めている』

イギリスのサッカーライターなら、試合後の何気ない会話にこんな記事で反応するだろう。しかしこんな記事が実現する可能性だってあるはずだ。
だって、梶山の名前(実際はナンバー23と彼は言っていた)を出したのは私ではなく彼なのだ!
とはいえ、日本人DFがヨーロッパに移籍できるチャンスは明らかに多くない。東欧出身の190cmクラスのFWがペナルティエリアに潜む、タフでフィジカルなブンデスリーガでは身長が高いことは絶対条件だからだ。

「レッズのナンバー2(坪井)が良いね」。以前の試合を持ち出し、モー氏は言った。
「彼はスピードもあるし、積極的でテクニックもある。だけど身長があと10cmあったらね…。ドイツではやはりDFには長身の選手が望まれるんだ。MFやストライカーは、コーチしやすい若くて優秀な選手が良い」。

日本にも長身のDFがいないわけではない。例えばマリノスの中澤や松田は背が高いし、また、フロンターレのDF陣はピッチから出るとまるでバスケットボール選手のようだ。しかし、より創造的な選手の方がヨーロッパのスカウトの目に留まるチャンスは多いことは間違いない。
梶山は20歳、MF、身長180cm、体重は75kg…。ちょっと待てよ、私は記事を考えていたのだ。

『バイエルン・ミュンヘンはマンチェスター・ユナイテッドに移籍するミヒャエル・バラックに代わる選手としてFC東京の1000万ポンドクラスの実力派MF梶山陽平を…』

固定リンク | | コメント (0)

コメント

この記事へのコメントは終了しました。