京都の紫の悪夢
3月17日発:新シーズンがスタートしてまだ2試合。しかし、京都パープルサンガにとって、物事は良い方向に進んでないようだ。
2戦2敗、しかも惨敗。また、最初のホームゲームだというのに観衆は8000人にも満たなかった。
もちろん、軌道修正する時間はまだ十分ある。しかしJ2から昇格したチームの誰もが恐れ、避けたい状況がまさにこれだ。
シーズンが始まる前から、京都は選手層が薄く、経験も浅いようには見えていた。 2005年にJ2優勝を果たした選手達との約束を守った、柱谷幸一監督がオフの間に行なった補強はわずかに二人。ジェフのストライカー林、そしてガンバのDF児玉だ。
開幕試合をアウェーで、横浜F・マリノスと戦うということは簡単なことではない。岡田武史監督率いるマリノスは京都のキーパーのまずさも手伝い4−1で快勝した。
そして次はホームでの川崎フロンターレ戦。両者がJ2で戦ったのはそんなに昔ではない。しかし今回はJ1で、西京極で対戦し、フロンターレが7−2で大勝した。
フロンターレが2試合で挙げたゴールは13。一方、京都は得失点差マイナス8の11失点。言うまでもなく、この体たらくではJ1最下位も当然。京都は18位と最下位で他のチームから大きく水をあけられている。
私は京都の2試合をいずれも観戦していないが、テレビのスポーツニュースでハイライトは見た。
ディフェンスは悲惨な状態で、特にフロンターレとのホームゲームでは、川崎のフォワード陣は何の抵抗もなくまるでシュートコンテストのように易々と攻撃を展開していた。
こんなシーンを以前から見せられている京都ファンは、まことに気の毒だとしか言いようがない。
フロンターレ戦に来たサポーターはわずか7921人だったとはいえ、京都ファンのすべてがスタジアムにすぐに戻ってくることを期待するのは難しい。
土曜日にジュビロとアウェーで戦った後、京都は春分の日の夜にサンフレッチェ広島と対戦する。
サンフレッチェは小野剛監督のもと着々と力をつけてきた。この一戦は京都にとってJ1定着を確実にするための厳しいテストとなるだろう。
京都は少しでも早くJ1に適応し、自信を得る努力をすべきだろう。長いシーズンでこんなに早く、大きく出遅れている余裕はない。
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