« オランダで大きく成長した平山 | トップページ | キャリアの軌道修正を果たした中田浩二 »

韓国に芽生えはじめた自信

2006/02/02(木)

中国の春節(旧正月)の時期に香港で行なわれているカールスバーグ・カップ。韓国代表を取り巻く輪のなかに、とても懐かしい顔が1つあった。
それは、2002年ワールドカップ(W杯)の代表に入っていた数人の選手でも、伝説的な選手から転身を果たし、現在は監督のディック・アドフォカートの補佐を務めているホン・ミョンボ(洪明甫)でもない。
懐かしかったのは、ブロンドのもじゃもじゃ頭のピム・ファーベークである。もちろん、彼は日本でもおなじみの顔。4年前には韓国でフース・ヒディンクのアシスタントコーチも務めた。

天気が良く、暖かい木曜日の朝。香港島の小さなスタジアムで韓国代表の練習が終わったあと、私はピムとのおしゃべりを楽しんだ。ピムの指摘を受けずとも、韓国の選手たちに何らかの変化があったのは見てとれた。
彼らは、以前よりずっと開放的で、リラックスしているように見えた。ピッチでコミュニケーションをとる機会も多くなり、アドフォカートが――非常にずけずけとした言い方で――意見を述べると、選手たちは即座に耳を傾け、実践する。
大会主催者によると、韓国の選手たちの態度はホテルでも変わらないらしい。ロビーでファンとしゃべったり、クロアチアの選手たちとも言葉を交わしているそうだ。
クロアチアと韓国の選手が冗談を言い合っている姿はなかなか想像できないが、これも、韓国の選手が開放的になり、ピッチの内外で殻から出ようとしている証拠なのだろう。

長い間、韓国の選手はむっつりとしていて機械みたいだと言われ、ほとんど笑わず、いつもプレッシャーを感じながらプレーしていた。
しかし、4年前のワールドカップで準決勝まで進み、最終的に4位という実績を残したことで、明らかに韓国の選手はこれまでよりはるかに大きな自信とプライドを持つようになった。そして、それが態度にも現れているのである。
もちろん、ハードな練習、ハードなプレーには変わりはないが、現在は、精力的な動き、スピードそして身体のパワーに、内面の強さと自信が備わっているように思える。
ピムはこのような事柄をすべて指摘した。4年前に比べ、はるかに準備が進んでいると感じているようだ。(W杯までに)まだ数試合が予定されているし、ヨーロッパ組の選手もチームに招集されるようになるので、トーゴ、フランスそしてスイスと戦うW杯のグループリーグ突破も有望だろう。

日曜日、韓国は2−0でクロアチアを破った。左サイドのウイングバック、キム・ドンジン(金東進)とFWイ・チョンス(李天秀)のゴールはどちらも見事なもの。1点目は、中盤のクロアチアサイドでボールを受けたキムが、一旦フォワードにボールを預けてから走りこんで決めた鋭いロングシュート。2点目は、GKイ・ウンジェ(李雲在)の大きなクリアボールをセンターフォワードのイ・ドングク(李東国)がコントロールし、ボールを受けたイ・チョンスが豊富な運動量を生かして決めたが、いずれも一連の動きのなかでクロアチアの守備を崩したものだった。

韓国はホームではなかなか負けないチームになっているが、体で勝るヨーロッパのチームと戦うアウェー戦でも、同じようにならなければならないとアドフォカートは話している。
クロアチア戦での印象的なパフォーマンス――正直言って、クロアチア代表は正規のレギュラーが1人しかいなかったが――から判断すれば、韓国がこの新たな目標を達成するのも近いかもしれない。

固定リンク | | コメント (0)

コメント

この記事へのコメントは終了しました。