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キャリアの軌道修正を果たした中田浩二

2006/02/06(月)

2月3日:中田浩二がようやくマルセイユを去った。
新聞などで私が見た元アントラーズのスターはいつも笑顔だったが、彼はフランスで辛い時期を過ごしてきた。
しかし今、その悪夢が醒めた。スイスのFCバーゼルへの移籍が決定したのだ。契約期間は2008年6月までである。

個人的に、この移籍は中田浩二にとって非常に良いことだと思う。おそらく小野伸二もこのような契約を望んでいたのではないだろうか。
まず、スイスは非常に素晴らしい国だ。英語が幅広く話されており、中田は、フランス、ドイツ、そしてイタリアといった様々なヨーロッパ文化の融合を楽しめることだろう。
次に、スイスのサッカーは中田がインパクトを与えられるレベルにある。フランスリーグのマルセイユから見れば明らかなステップダウンだが、選手にとっては必ずしも後退というわけではない。
彼は再びプレーに集中し、1軍のレギュラー定着を目指すことができる。

中田には、バーゼルで成功するための素質、経験、そして多様性があることは間違いない。そして彼もこの新たな素晴らしい環境に解放感を感じているはずだ。
ヨーロッパ残留を決めた中田の幸運を祈りたい。彼はイスラエルに移籍することもできたのだが、しかしマルセイユに戻り、もっと魅力的な話を待った。そして今、彼はスイスにそれを見つけたのだ。

ピッチ上のポジションについては、私は今でも彼が日本で最も天性あふれる守備的ミッドフィルダーだと思っている。
4−4−2、3−5−2、そして3−4−2−1のいずれのシステムでも守備的ミッドフィルダーとしてフィットする。ゲームを読む力にも長けており、チームの中盤にバランスをもたらすことができる。さらに、中田英寿、小野、稲本、そして福西の誰とでもコンビを組めるのだ。
試合勘を取り戻した中田浩二は、ジーコに多くのオプションをもたらすはずだ。バーゼル移籍は単に彼自身だけでなく、日本代表のためにもなり、ジーコも歓迎していることだろう。

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