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アジアカップ予選をめぐる問題

2006/01/19(木)

近頃のアジアサッカー連盟(AFC)はどうなっているのだろう?
まず、2005年アジア年間最優秀選手の選考がお笑いだった。AFCは、クアラルンプールでの夕食会と授賞式に参加できない選手を選考対象からはずしたのである。その結果、サウジアラビアの…えぇ〜と…なんとかいう名前の選手(もう忘れちゃった)が年間最優秀選手に輝いた。

それから、2007年アジアカップの予選がおかしなことになった。
ドロー(抽選)が行なわれる前から、私は、ワールドカップ(W杯)出場が決まったアジアの4チームが来年のアジアカップ予選を戦うのは、ドイツでの本大会が終わってからにすべきだと考えていた。これら4チーム――日本、イラン、サウジアラビア、韓国――が、今年の前半をW杯の強化期間に充てるべきなのは、まったく当然のことだ。
しかし、日本が3月1日にサウジと対戦することが決まると、日本サッカー協会(JFA)はこの試合の実施に全面的に賛同。欧州でプレーする選手を全て中東に招集して真剣勝負ができるのでW杯の良い準備になるという見解を示した。

その後、サウジが日本の同意なしに、アジアカップ予選を9月1日まで延期してほしいとAFCに要請した。日本との試合の代わりに、サウジはセルビア・モンテネグロと親善試合を行なうという。
AFCはこの要請を聞き入れ、その結果、3月1日の日本の試合相手がいなくなってしまった。最終的な原因は、アジアの統括団体の不手際にある。

しかし、「キャプテン川淵」が助けに来てくれた!
日本は、3月1日にドイツでボスニアと対戦できるよう調整しており、そのときはW杯で戦うスタジアムを使いたいとJFA会長が明らかにしたのである。
いくつかの理由から、これは賢い対応であると言える。
第一に、ボスニアはクロアチア同様、かつてのユーゴスラビアの一部。W杯ドイツ大会の2戦目の相手と似たようなスタイルでプレーすると思われる。
次に、ヨーロッパで試合をすれば、そこで活動する日本人選手の体内時計の調整が最小限で済む。
第三に、昨夏のコンフェデレーションズカップに続き、日本代表が改めてドイツを「感じる」ことができる。

そして、大会が近づく時期にヨーロッパの土地で勝利すれば、日本選手にとって大いなる自信となる。
つまり、日本代表は今回の残念な出来事をチャンスに変えることができるのである。
それにしても、この大切な時期にW杯出場4ヶ国(新規加盟のオーストラリアは除く)にさらなる負担を強いるようなAFCのアイデアにはまったく感心できない。

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