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すべての道はドイツに通ず 〜 2006年プレビュー 〜

2006/01/05(木)

今年は、前半はもちろんのこと、ひょっとすると後半もサッカーファンの話題の中心になるものがある。
そう、2006年ワールドカップ・ドイツ大会である。大会は、6月9日にミュンヘンで開幕し、7月9日にベルリンで幕を閉じる。
日本にとって重要な日は6月12日、18日、22日の3日間。それぞれの日にグループFで同組となったオーストラリア、クロアチア、ブラジルと試合を行ない、上位2チームに許されるベスト16進出を目指す。

ジーコも、この4年の任期の最後にタフな決断を下さなければならないことはよくわかっているだろうし、これからは、最終的に23人に絞られる日本代表候補のあらゆるプレーが精査、議論されるようになるだろう。
ヨーロッパでプレーしている選手たち、特に小野伸二の体調そして試合勘については、いまだ多くの疑問符が付く状況。ジーコは今後数ヶ月の経過を忍耐強く見守るしかない。
私には、この問題はジーコにとってさほど憂慮すべきものではないように思える。というのも、ジーコはその時点で使える選手を選ばなければならないわけだし、調子の良くない選手がいれば、メディアやファンにとっての「ビッグ・スター」であっても、選考からふるい落とさなければならないからだ。
それに、交代選手に十分な選択肢がないわけでもない。ジーコは、在任中にピッチ内のさまざまなポジションでたくさんの選手を試してきた。目下のところ、ジーコはフィールドプレーヤー20人のうちの17人をすでに決めている様子。代表に選ばれるかどうか微妙な立場にある選手にも、今後の数ヶ月でアピールするチャンスが残されている。

とはいえ、最大の問題は、「日本はこのグループを勝ち抜き、セカンドラウンドに進めるのか?」ということである。
私は、日本はとても厳しいグループに入ったと思っている。ブラジル、オーストラリアの両チームは、私の意見では、ドロー(抽選)の各ポットで最も当たりたくないチームであったからだ。シード国以外のヨーロッパのポットでは、日本はオランダとの対戦は回避できが、しかしクロアチアも厳しい相手だ。
というのも、クロアチアは予選10試合で7勝3分けという成績を残しており、スウェーデンをホームとアウェーの両方で破っているのだ。しかも、予選の同じ組にはブルガリアとハンガリーがいたのである。

日本が次のラウンドに進出するチャンスを得るためには、少なくとも1つの勝ちと1つの引き分けが必要であり、カイザースラウテルンでサッカールー(オーストラリア代表の愛称)と戦う緒戦が、まさにすべての流れを決めるだろう。
F組ではブラジルとクロアチアの勝ち抜け(上位2チーム)が有力視されているため、日本とオーストラリアは最初からすさまじいプレッシャーのなかでプレーしなければならないのである。
しかし、日本が自分たちの強み――スピード、機動力、速いパス回し、組織力および規律――を発揮すれば、体が大きく、身体能力に優れたオーストラリアやクロアチアを苦しめることができるかもしれない。私が、上手くやれば日本が1勝できると言うのは、ネガティブになっているからではなく、ただ現実的になろうとしているからである。
こんな風に考えるようになったのは、ジーコのチームのタレントではなく、相手チームの戦力をもっぱら評価したからである――特にヒディンク監督率いるオーストラリアを過小評価してはならない。
日本がセカンドラウンドに進出できたなら、就任当初のあらゆる問題や混乱を帳消しにして、ジーコに任せたのは成功だったと評価してよいだろう。

もっとも、ワールドカップの前には2007年アジアカップの予選があるし、3月の初めにはJリーグも開幕する。今回のJリーグのシーズンも、長く、中断期間の多いシーズンとなるが、天皇杯で優勝し、さらにゴールマシーンのワシントンの入団が予想される浦和レッズが、現時点では2006年のJ1リーグ優勝の本命となっている。
J1に昇格するヴァンフォーレ甲府そしてJ2に参加する愛媛FCも歓迎したい。両クラブの参加により、サッカーがより多くの地域で根付き、受け入れられるようになり、Jリーグの人気がさらに高まるようになるだろう。

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