徳永の選択はFC東京
先日、徳永が結局FC東京と契約を結んだという記事を読んで、私は少なからず驚いた。
バレンシアや鹿島アントラーズ入りが噂されていたこともあり、正直、その可能性は低いと思っていた。
最近マカオで行なわれた東アジア選手権で彼と話した時、私は、FC東京など眼中にないという印象を受けた。事実、鹿島の名を挙げたのは徳永自身だったし、闘争心溢れる名良橋の代役にピッタリだと私も思った。
バレンシアについては、正式契約するのではと考えていた人もいるし、12月に2週間ほどトレーニングに行き、そして日本に帰ってくると考えていた人もいるようだ。
しかし結局、彼は極めて妥当な選択をし、早稲田大学に在籍しながら非常に良くプレーしていたFC東京と契約を結んだ。
徳永は才能に満ち溢れた万能選手だ。FC東京では、複数のポジションをうまくこなしていくだろう。
しかし、彼の“ガスマン”(東京ガスはFC東京のスポンサーである)入団は、現在の右サイドバック・加地の将来に疑問を投げかけることになる。
ここ数週間、右サイド強化を図るガンバへ加地が移籍するのではという噂がある。
今シーズン失点が多く、ディフェンスの強化が急務であることが明白なガンバということもあって、つじつまが合う。
また、ガンバとゴールについて語るとなると、フランス2部リーグのグルノーブル移籍が濃厚の大黒のことも外せない。
おそらくグルノーブルは好条件を大黒に提示するだろう。彼にとっても、ヨーロッパ移籍の素晴らしい機会になるだろう。しかし、タイミング的にはあまりにも間が悪い。
ドイツワールドカップまであと6週間しかないのだ。大黒は間違いなくジーコ監督率いる23名の代表メンバーに入ってくるだろう。日本に残留すれば代表のすべてのトレーニングマッチに参加できるし、ガンバでプレーすることで良いコンディションを維持できる。
もしフランスへ行くことになれば、フランスの生活様式に合わないかもしれない。言葉だって難しいし、何より、先発出場の保証さえないかもしれない。それに、グルノーブルだって代表の親善試合の度に大黒を出したくはないだろう。
となると、ジーコ監督の“レーダー”から彼は消えてしまうかもしれないのだ。
そう、あの大久保のように…。
ガンバは大黒に複数年契約を提示した。私は、彼はガンバに残るべきだと思っている。そしてワールドカップでプレーし、得点を挙げる(ブラジル戦がいいな)。それから、より高給で、グルノーブルよりも良いチームへ移籍する。そうすれば、ガンバにもより多くの移籍金が入るというものだ。
これで全員がハッピーになるのではないだろうか。
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