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“バック・トゥー・ザ・フューチャー”未来へ向かうヴェルディ

2005/12/26(月)

映画館やテレビで新旧の名作が上映されるクリスマスから正月にかけてのこの時期は、映画ファンにとっていつも楽しみな季節だ。
映画で言うなら、さしずめラモス瑠偉を新監督に迎えたヴェルディのお気に入りは“バック・トゥー・ザ・フューチャー”だろう。
これは全く予想外の展開ではない。ラモスがシーズン途中で早野監督のアシスタントとしてレイソルに迎えられた時から、すでに噂はあった。
私は正直、彼がそのひらめきとやる気、またサッカーの知識と経験でレイソルをJ2降格から救ってくれるだろうと思っていた。
残念ながら、それは叶わなかった。そして彼はヴェルディをJ1へ復帰・再生させるべく新たな挑戦をすることになった。

ラモス監督にとって、これは決して簡単なことではない。ワシントンは浦和に移籍してしまっていないし、おそらくチームに潤沢な資金はない。
必然的に、来季の読売ランドには多くのニューフェースが集まってくる。ヴェルディ川崎のスターとして活躍したラモス監督は、彼らをチームとして一つにまとめていかねばならない。
来シーズンのJ2は13チームで4ラウンド、各チームが48試合を戦う。ラモス監督がチームを再生する時間はある。
ヴェルディをトップチームに復活させるには、1シーズン以上かかるかもしれない。経営陣も、彼に一晩で奇跡を起こさせようとは期待していないだろう。
ヴェルディには剛と柔のバランスが必要だ。彼のビーチサッカー代表監督としての経験は、有利というより不利になる。二つはまったく異種のスポーツだからだ。
日本でコーチとして名を挙げる素晴らしいチャンスを、ラモスは得た。そして今、ヴェルディは彼の経験と影響をこれまで以上に必要としているのだ。

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