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天皇杯に取って代わるナビスコ杯

2005/11/07(月)

土曜日だ。カップ戦の決勝だ!
イングランドで言うなら、シーズンの幕を下ろすFAカップ。これは夏休みに入る直前、5月に行なわれる。
日本でカップ戦決勝といえば、最近ではリーグカップのことを指す。日本のFAカップにあたる天皇杯に代わって、ナビスコがスポンサードするこのイベントが年々重要になってきている。
天皇杯は、通常はシーズン終了まで本格的には始まらない。そうはいっても、有力クラブにとっての天皇杯はシーズンの初めにすでに始まっているのだ。

私はこのシステムがどうしても好きになれない。すべてのチームが天皇杯を真剣に戦っていると言えないからだ。さっさとシーズンを終わらせ、長い休暇を楽しもうとしている。
サポーターも、さほど興味を持っていないようだ。正月の決勝戦以外は観客もそれほど入らない。ここは晴れの舞台。天気もたいがいスッキリと晴れ渡り、サッカーには完璧のシチュエーションだ。チームもここまで頑張ってきて、声援を送ってくれたサポーターのためにもトロフィーを獲得し、長い1年にピリオドを打ちたいところだ。
天皇杯だって、以前はシーズンの最後を飾る一大イベントだったのだ。そして、国内サッカーをより高い水準に引き上げた。
しかし時は流れ、Jリーグの素晴らしい成功と共にサッカー文化が日本中で育ってきた。

ナビスコカップも天皇杯も、完璧とは言えない。しかし外国人である私の目には、ナビスコカップの方がより価値のあるタイトルに映る。
土曜(11月5日)に国立競技場で行なわれるナビスコカップの決勝戦。どちらが勝つとしても好ゲームになるだろう。
ガンバ対ジェフ、万年劣等生対万年優等生の対決。関西(のガンバ)はどうしてもタイトルが欲しい。一方のジェフにとっては、思慮深い経営陣、こじんまりとしたホームタウンのサポーター、素晴らしいコーチと才能溢れる地元選手たちの集約を証明するチャンスだ。
土曜日は、サッカーにとって素晴らしい1日になるだろう。

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