« 中田浩二にチャンス到来 | トップページ | アラウージョのいないオールスターなんて! »

完璧なお手本、ガンバトリオ

2005/09/12(月)

今シーズンのJ1でガンバ大阪が好調なワケを説明するのは、難しいことではない。
得点ランキングを見れば、それは一目瞭然だ。
アラウージョは21ゴールを挙げ、ヴェルディのブラジル人ストライカー、ワシントンに6差をつけてランキングトップ(編集注:第22節終了時点。以下全て)。
大黒将志が日本人トップの14ゴールで3位、そしてフェルナンジーニョが5ゴールを記録している。

さらに注目すべきは、3選手とも22試合すべてに出場しているということ。全試合先発フル出場でなくても、常に試合に出られる状態ということだ。
試合数が増え、怪我やイエローカードはある意味避けられないなか、これはガンバにとって大きなプラス要因となっている。
古傷に触れるようだが、エメルソンが出場停止になることなく常に出場していれば、浦和レッズは何勝できていただろうか。
日本にやってくる外国人選手にとって、プロとしての姿勢を示すことは非常に大事だ。ガンバの第3のブラジル人選手、シジクレイがその典型である。

数年前、栃木グリーンスタジアムで行なわれた天皇杯の名古屋グランパスエイト戦でのことだが、私は当時モンテディオ山形に所属していた彼がPKを外すのを見た。
あれは確か1998年。当時日本代表を率いていたフィリップ・トルシエ監督がオリンピック代表候補だったグランパスのストライカー、福田健二を見に来ていた。
こんな例えを持ち出すのはシジクレイには申し訳ないが、彼がいかに長きに渡って活躍しているかという現れ。その勤勉さと高いプロ意識で、彼は今やガンバのトップに登りつめた。

シジクレイとその仲間達は、このまま首位に残れるだろうか?
個人的には、彼らはやってくれるだろうと思っている。シーズン開幕直後、さいたまスタジアムでの浦和戦を見て、私はとても感心した。選手達も初優勝が目前にあるのだとよく理解している。
もちろん、まだ予断は許さない。数週間は混戦が続くだろう。しかし重要なことは、アラウージョ、大黒、フェルナンジーニョの3人が証明しているように、ピッチ上でやるべきことをやり続けることなのである。

固定リンク | | コメント (0)

コメント

この記事へのコメントは終了しました。