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“第3のチーム”にもう一度チャンスを

2005/08/18(木)

またも、ジーコは彼の「影の代表」をひたすら信頼し、このチームにこだわり続けるようだ。
今夜、横浜で行なわれるイランとのワールドカップ予選に、ジーコは韓国の東アジア選手権で北朝鮮に0−1で敗れたメンバーを再び起用する。
同大会の中国戦そして韓国戦で結果を出したのに、“第3のチーム”を控えに回すつもりなのだ。

個人的には、ジーコはまた判断を誤ったと思う。
あるいは、一部の選手たちに代表でアピールする最後のチャンスを与え、それから欧州組と国内組の組合わせを考え、本番に向けての総仕上げに臨むつもりなのかもしれない。
私としては、少なくとも茂庭、今野、村井の3人は今度の試合でも見たいし、代表のレギュラーでもやれるんだとアピールするチャンスを彼らに与えて欲しい。

以前にも書いたことがあるが、トップクラスの選手を全て招集できたときの先発メンバーについては、文句はあまりない。しかし今回は、東アジア選手権で活躍した選手たちに代表の一員としての地位を築かせ、実績を残している選手たちにプレッシャーを与えさせても良いのではないだろうか。
まるでジーコはすでに最強チームの先発とその控えを決めていて、その座は来年の夏まで「一見さんお断り」の状態になっているように思える。たとえ新しい選手にチャンスを与え、その選手がどんなに素晴らしい結果を出したとしても…。

東アジア選手権では、古株の選手たちがヨーロッパのクラブに戻っていたので、ジーコは新顔を招集するしかなかったのだが、イラン戦では東アジア選手権以前のように新顔を見過ごしにするつもりのようだ。
今回の試合に欧州組を招集したくないのなら——それも至極もっともだが、ジーコはなぜ、こうした厳しい試合で東アジア選手権組を徹底的にテストしようとしないのだろう?

ワールドカップ予選だから、日本はなんとしても勝ちに行かなければならない。今後の数ヶ月でこの試合ほどプレッシャーのかかる試合はないだろう。
イランはスピードがあり、フィジカルも強いだろうから、茂庭や今野、村井といった選手たちにはよいテストになる。ジーコが彼らの能力を疑うのは、今回の試合で彼らを試してからでも遅くはない。自分の「ファミリー」以外の選手をジーコはなかなか信用しようとはせず、そうすることをほとんど嫌悪しているのである。

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