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決断すべきはクラブ。FIFAではない

2005/08/01(月)

FIFA(国際サッカー連盟)の事務総長ウルス・リンジ氏は、ヨーロッパのクラブチームによるアジアツアーに批判的である。
リンジ氏は、基本的にレアル・マドリード(スペイン)やマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)がアジア遠征を行なっても、アジアのサッカー界にとって何のメリットもないと言う。
本来なら地元アジアの試合に注がれるべきお金が、ただでさえ裕福なヨーロッパのクラブチームをさらに豊かにしているだけだ、と。
果たしてそうだろうか?
個人的には、全くそうは思わない。
思うに、ヨーロッパのこうしたクラブチームの遠征は世界的にサッカーをプロモートできるし、ファンにとっても世界のスターに近づくことのできる良い機会だ。

1〜2週間前、私はハンブルガーSV(ドイツ)とバルセロナ(スペイン)を見に、埼玉スタジアムまで出かけた。
最初のゲームはまさに時間の無駄、知っている選手なんていやしなかった。
高原のいないハンブルガーが埼玉スタジアムでプレー?一体誰が見に行くというんだろう?
高原がいるハンブルガーが、静岡スタジアムエコパで彼がかつて所属していたジュビロ磐田と戦う…。これなら合点もいくというものだ。

埼玉でのバルセロナ戦は、ずっとマシだった。
浦和美園行きの電車も親善試合の雰囲気たっぷりで、バルセロナのユニフォームに身を包んだ多くのファンと浦和の赤いユニフォームのファンで溢れていた。
ロナウジーニョやエトオを欠いていたとはいえ、バルサは強いチームを送り込んできたし、試合はサポーターたちにとってそれなりに楽しめるものだった。
“それなりに”と言ったのは、そもそも私がこういうゲームが好きではないから。
サッカーはエンターテイメントではなく、情熱であり緊張感であり、そして結果こそが全てである。

スポンサーに遠征費を出す財力があり、ファンが望んでいるのなら、それを批判するべきではない。
リンジ氏はアジアのクラブチームやリーグのプロらしからぬ行ないを批判した方がよっぽどいい。
近年、特に中国ではあまりにも不正行為が多い。それなのになぜ、スポンサーはこうしてアジアの地方リーグに無駄金を落としていくのだろう。
Jリーグはアジアで最も魅力的なリーグで、ファンやスポンサーそしてテレビマネーを惹きつける。
ファンがレアル・マドリード対ヴェルディ戦、あるいはジュビロ戦を見に行かないというなら、リンジ氏の批判も理解できる。
しかし、彼らが試合を見に行くのになぜFIFAが批判しなければならないのだろう?
こういう試合をやめるかどうかはクラブやファンが決めれば良いことであって、FIFAの口出しするところではない。

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