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ダービーにおける情熱と暴力の際どいライン

2005/07/18(月)

今シーズン、Jリーグは地元対決いわゆる“ローカルダービー”を積極的に取り入れようとしている。
世界中のサッカーファンがそうであるように、日本のサポーターにも自分の応援するチームにプライドと情熱を持ってほしいと考えているからだ。
しかしそれは、必ずしも必要以上に加熱して良いということではない。
その線引きは非常に難しい。些細なことで脳内のスイッチが切り替わり、その本人でさえ生涯後悔するような行動を引き起こしかねないのだ。

先週の土曜日(9日)に味の素スタジアムで行なわれた“東京ダービー”でのこと。1人のFC東京サポーターがヴェルディサポーターに灰皿を投げつけ、3名の負傷者が出た。
負傷者のなかには警官もおり、灰皿を投げた本人はその場で逮捕、連行されている。
私は試合が終わるまでこの事件のことを知らなかった。ただ、試合前に売店へ見るからに体に悪そうなスナックを買いに行った時、いつも正面スタンドの左側に陣取っているはずのFC東京サポーターの声援がすぐ近くから聞こえ、驚いた。彼らはその日に限っては中央にいたのだ。

FC東京の村林裕専務は普段は朗らかな人物なのだが、試合後の彼は明らかに動揺していたし、また、サポーターのイメージを落とすことになりはしないだろうかと心配していた。
彼によると、事件が起きたとき、約200人のサポーターがヴェルディサポーターの近くで応援歌を歌っていたそうだ。それがたった1人の人間が起こした行動によって、全て台無しになってしまったのだ。
問題を起こす人間というのは常にほんの一握りしかいない。これは、評論家によるイングランドのフーリガン評だ。
「トラブルはいつも一握りの人間によって引き起こされる」というのはお決まりのフレーズ。
例えば1998年のワールドカップ。マルセイユに2万5000人のイングランドサポーターがいて、そのほんの一握りの人たち(例えば1%としよう。250人かな?どうも数学は苦手だ)がトラブルを引き起こしたとしよう。ごく一握りといっても、それでも大勢のフーリガンということになる。

シーズンはじめに起きた柏レイソルの件といい、Jリーグは常に教訓を得ている。
レイソルファンと1人のFC東京のフーリガン。彼らがチームの成績が良くない時にこうした行為を犯したのは、もちろん偶然ではない。
FC東京もレイソルも(13日に)ようやく勝利を手にしている。うまくいけば、全てが普通に戻るだろう。
一見害がないようでも、FC東京は今後、サポーターがアウェー側近くに集まったり、そこで歌ったりしないようにした方が良いだろう。
そうすれば挑発行為や野次などを防げる。暴力はたいてい、そんなことがきっかけで起こるのだ。

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