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アルディレス、またも解任

2005/07/21(木)

こうなるのも仕方がないか。
1−7、0−7、0−6…。このような状況で監督の座に居つづけるのは難しく、オジー・アルディレスはまたもや職を失った。
ヴェルディを天皇杯優勝に導いてから数ヶ月が経った火曜日、このアルゼンチン人監督はクラブから解雇を言い渡されたのだ。
沈み行く船を立て直すために、ヴェルディはできる限りのチャンスを彼に与えてきたが、磐田での0−6の敗戦により万事休す。
アルディレスは7週間の中断期間にクラブが十分な対応をしなかったことの責任をとらされた形だが、クラブにとっても今回のことは貴重な教訓になるだろう。

ヴェルディは、オジーの言うところの「ガッツのある」パフォーマンスで先々週の東京ダービーを0−0の引き分けに持ち込み、ガンバとレッズにそれぞれ7ゴールを許した惨憺たる状況からは脱しつつあるように見えた。
その次の試合は3−1とヴィッセル神戸をリードしながら三浦淳宏を中心とした神戸の逆襲に遭ってしまったが、なんとか3−3で引き分けることができた。
そして、アウェーの磐田戦で0−6の敗戦。ホームチームの前田の活躍がとても印象に残った試合だった。

ヴェルディはいかにも“アルディレス的”なチームだった。素敵な、技術のあるチームで、デキの良いときには試合でとても魅力的なサッカーを披露した。
ヴェルディには大悟と慶行、2人の小林や相馬、森本など素晴らしい才能を持つ選手が何人かいるが、以前のアルディレスのチームと同様、しっかりとした芯が通っておらず、守備での規律が欠けている。
ワシントン、平本、森本という強靭な体を持つ選手がそろっている前線を除けば、チームとして戦うのに必要な肉体的な強さがなく、チーム・スピリットという観点からみれば、アルディレスはそれをチーム全体に行き渡らせることができないでいた。
キャプテンのヤマタク(山田卓也)のような誇り高きヴェルディの戦士がいるにもかかわらず、このチームは自らのモチベーションを一定以上に上げようとはしなかった。

こうした事態になれば、クラブとしては打てる手を打つしかない。
もっとも、アルディレスが去っても、チームには生き残るのには十分なだけの良い選手が揃っている。必要なのは、彼らを鼓舞し、ピリッとしたプレーをさせる、タフな監督の存在である。そういえば、最近、トルシエはどうしているのだろう?
それとも、ペリマンかなあ?

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