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ヴェルディは中断期間に何をしていたのか

2005/07/11(月)

この世で、時計を1週間戻したいと思っているのは誰かと尋ねられたなら、それはオジー・アルディレスに違いない。
先週の今頃、東京ヴェルディ1969は他のJ1チームと同じように、7週間の中断期間後のシーズン再開を待ち望んでいた。
しかし再開後、ヴェルディは2戦連続で7失点した。読売ランドに警報が鳴り響いている。

先週の土曜日は万博でガンバ大阪に1−7で敗戦。水曜の夜にはホームグラウンドとも言える国立競技場で、浦和レッズに0−7と完膚なきまでに叩きのめされた。
私はそのどちらの試合にも行っていないのだが、ゴールは全てテレビのハイライトで見た。
プロにあるまじき失点の山と、チームの混迷の様(さま)は、ヴェルディファンにとって非常に不快なものだったに違いない。
確かに、ガンバはアラウージョ、フェルナンジーニョ、そして大黒といったダイナミックな攻撃力を擁しているのだが、彼らは学生と試合をしているような気分だったに違いない。
浦和戦では相手にツキがあったのも確かだが、それは言い訳にはならない。
結局のところ、チームが2試合で連続7失点を喫するというのは、もはや技術や戦術の問題というよりハートと意欲の問題なのだ。

土曜日に味スタで行なわれる東京ダービー以降のその全てが、このアルゼンチン人監督、アルディレスの去就に影響してくる。
チームとしては、6試合を消化する7月末までは監督の進退問題については触れないと聞いているが、先の2試合のようなことが繰り返されるとなれば、そうもいかないだろう。
最初の2試合はまさに“崩壊”だったが、ヴェルディにとって東京ダービーはプライドを取り戻し、また、勝ち方を忘れてしまっているFC東京とのわずかな勝点差を広げる絶好のチャンスだ。
いずれにしても、今夜は非常に際どいダービーになりそうだ。
そしてみなさんは、精神的・肉体的にこれほど酷い状態で戻ってくるとは、ヴェルディは中断期間に一体何をしていたのだろうと思うことだろう。

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