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レオン曰く「日本は10年前の方が強かった」

2005/06/16(木)

神戸のエメルソン・レオン監督(*)、ヴェルディのワシントン、まもなく始まるコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)…。
先日、このようなことが一挙に脳裏に浮かび上がる瞬間があった。土曜日、レオン監督が低迷中のヴィッセルを率い、大宮でナビスコカップを戦っていた時だ。
みなさんは覚えてらっしゃるだろうか?日本と韓国で開催された2001年のコンフェデ杯では、レオン監督はブラジルの監督を務めていた。そして当時、ブラジルの攻撃陣を引っ張っていたのがワシントンで、ゲームメーカーは同じくヴェルディでプレーすることになるラモンだった。

土曜日の大宮戦の後、私は今月のコンフェデ杯についてレオン監督に尋ねる機会を得た。コンフェデ杯で、日本代表は22日にケルンでブラジルと再戦するのだ。
4年前のブラジルは、茨城でのグループリーグで日本と対戦し、0−0で引き分けた。しかし今度は、そんなわけにはいかないだろうとレオン監督は考えているらしい。

「今度の試合は日本のホームじゃない。戦いの場はドイツだ。これには大きな違いがある。ドイツでは、日本は勝てないだろう」。
実際、最近の日本代表について、レオン監督はどちらかと言えばあまり肯定的ではなかった。
もちろん、彼は日本のサッカーに精通した人物だし、エスパルス(93〜94年)、ヴェルディ(96年)の監督を務めていたこともある。その彼が、日本代表は10年前の方が強かったと考えているのだ!
レオン監督によると、ブラジルにはあらゆるテクニックが揃っているが、最近の日本代表は戦術だけ。傑出した個人がいないという。
「今の日本は別のチームになっている」。
「スーパースターがいなくて、ただチームがあるだけだ。いまは、試合の流れを変えるのはスーパースターなんだよ」。

中田英寿はこのカテゴリーには入らないのか、と私は示唆/抗弁した。
「入らないね。日本にはビッグスターもいない。スーパースターっていうのはロビーニョやロナウジーニョ、ジダンのことだ」。
う〜ん…。これは非常に面白い。
日本代表のフィリップ・トルシエ前監督がこの言葉を耳にしたら大変なことになっていただろう。トルシエの哲学は、サッカーのチームではあらゆる選手がそれぞれ具体的な役割を担い、どの選手も等しく重要であり、スーパースターは必要ない、というものだからだ。
もちろん、レオンの意見も尊重されるべきだ。ロナウジーニョのような選手なら、その優れた技術の一端を披露することでスコアレスドローの試合を1−0の勝利に変えられる。こうした指摘には誰もが納得するだろう。

しかし、10年前の日本代表の方が強かった、なんて意見には賛同できませんよね? 10年前、実際には1995年6月だったが、私はイングランドでアンブロカップに出場する日本代表を追いかけ、ウェンブリーでのイングランド戦、グディソンパークのブラジル戦、ノッティンガム・フォレストのスウェーデン戦を観戦した。
当時はカズやゴンがフォワードで、バックには井原や柱谷がいた…。
しかし中盤には中田や小野のような資質をもった選手はいなかった。
いずれにしても、2003年のコンフェデ杯から日本がどれくらい進歩したかは、もうすぐ分かる。

*編集注
このコラムは6月15日、神戸のレオン監督解任が発表される前に書かれたものです

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