W杯に向け大久保がアピール
完ぺきなタイミングで、大久保嘉人がそのストライカーとしての才能を改めてジーコにアピールした。
セレッソ大阪のかつてのスター・ストライカーは、現在スペインのマジョルカに所属している。これまで順風満帆というわけではなかったが、週末には価値ある1勝をチームにもたらした。
デポルティボ・ラコルーニャに3−0で勝利した試合では大久保も3点目のゴールを決め、マジョルカにとって意義深いものとなった。
日本代表はホームのキリンカップでペールに0−1で敗れていたため、ジーコにとっては間近に控えたワールドカップ(W杯)予選の新たな検討対象となったことだろう。
心身ともに最高の状態にある大久保は、私にとってはやはり日本最高のストライカーである。彼はどん欲で、そして積極的だ。最高レベルの試合でゴールが次々と生まれるようになるのも、時間の問題だろう。
バーレーンと北朝鮮と戦うW杯予選で、大久保を鈴木隆行のような堅実なくさび役と組ませても良いのではないだろうか?
大久保は日本の救世主、切り札となり、2006年ドイツ大会出場を決めるゴールを挙げるかもしれない。
ジーコは大久保にチャンスを与えるのだろうか?
私は、与えると信じている。これまでずっと、ジーコは大久保を擁護してきたからだ。
玉田は、クラブでも代表でもゴールを決めていないし、大黒がJリーグから代表の先発に駆け上がるにはまだ時間がかかるかもしれない。しばらくの間は、大黒はスーパーサブ的な役割が向いているようにも思える。
高原は、テヘランでの試合とバーレーンとのホーム戦の2試合では、出来は良くないと思った。だから、彼の立場も微妙である。
大久保と鈴木の「コンボ」は、鈴木がフォワードラインを押し上げ、相手ディフェンダーをピッチのあちこちに引きつければ、なかなか危険なものになるだろう。
大久保はスペースを使えるし、ペナルティエリアに入り込み、両足で強力なシュートも打てる。ミスを恐れない。これが彼の良いところだ。
週末、素晴らしいタイミングでアピールした大久保。JFA(日本サッカー協会)には、スペインから、日本代表が6月3日のバーレーン戦に備えて合宿を行なうUAEまでの彼の搭乗券をぜひ予約しておいてもらいたい。
大久保の復帰は、日本代表に予想外のボーナスをもたらしてくれるかもしれない。
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