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“忘れ去られた男?” 〜自身を証明する努力をしつづける稲本〜

2005/04/04(月)

時は移ろいゆくもの…とは言うものの、埼玉スタジアム2002でのワールドカップ(W杯)、ベルギー戦でのゴールで稲本潤一が日本のヒーローになったのは2002年のこと。そんなに遠い過去の話ではない。
今週行なわれたバーレーン戦はベンチスタート。試合終了間際に数秒プレーしただけだった。
この、好感のもてるMFの将来は一体どうなってしまうのだろうと思わずにいられない。
彼はこのままプレミアリーグに残るべきなのだろうか?それともその下のリーグに移る、あるいはさらにレベルを下げ、オランダやベルギーに移籍するべきなのだろうか?
または、昨年末に帰国した川口能活のように、ヨーロッパでのプレーを諦めて帰国すべきなのだろうか?

実際、“イナ”にはもはや日本代表先発メンバーの座は確約されていない。そしてこの状況が続けば、日本代表の座を失うことだってありえる。
ジーコにとって今のところ、小野と福西のペアが守備的MFの第一選択のようだ。小野が累積警告でバーレーン戦を出場停止になると、ジーコは中田英寿をそのポジションに入れた。
トレーニングではとてもリラックスしており、精神的にも充実しているように見えたイナだが、結局、中村と代わってピッチに立った。中村はロスタイムに入ってから、同点に持ち込もうとプレスをかけるバーレーンにボールをさらっと奪われるという無責任なプレーを露呈していた。

アーセナルで1年、フルハムで2年、そしてウェスト・ブロムウィッチで1年。イナのイングランド生活も4シーズン目である。カーディフへのレンタル期間が満了してチームに復帰した稲本だが、まだ、十分には認められていないようだ。
バーレーン戦の前夜、私は彼と話をした。彼は、ウェストブロムに戻ってブライアン・ロブソン監督に自分にはポジションを与える価値があるということを証明しなくてはならないと語った。

これまで私は、プレミアリーグのMFのレベルは稲本には高すぎると考えてきた。体調は良いし、もちろん、(サッカーに取り組む)姿勢、精神力、そして技術にも問題はない。
私が思うに、問題は判断力が追いつかないことではないだろうか。ボールを受けるよりも前に、ボールを受けた後にどうするかを判断しなくてはならないのだ。
イングランドでプレーするなら、イナは右サイドバックが合っている。ボールを扱うにも時間的な余裕があるし、彼の持ち味、オーバーラップしてゴールを狙うというスタイルにも問題は生じない。

とは言え、より重要なのはイナのチームでのキャリアである。
彼はレギュラーとしてプレーすることを考えなければならないし、大衆(要するにジーコである)の目に留まらなければならない。さもなければ、日本が予選突破する・しないに関わらず、2002年W杯のヒーローは2006年のドイツ大会をテレビで見ることになるかもしれない。

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