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強者レッズを見下ろす弱者アルディージャ

2005/04/11(月)

またもや専門家の目に狂いはなかったようだ。そう思いませんか?
埼玉では一方のチームが開幕ダッシュに成功し、そしてもう一方のチームは下位でポイント獲得を狙って必死にもがいている。
シーズン前の予想が外れるなか、弱小大宮アルディージャは好スタートを切り、一方の王者浦和レッズはあらゆるトラブルを抱え低迷しているのだ。シーズンが進むにつれ、大宮も浦和も収まるべき順位へ昇ったり落ちたりしていくのだろうが、これは日本に限らず、サッカーというものの予測がいかに難しいかということである。

3試合を終え、アルディージャは勝点7を獲得。彼らは充実したシーズンオフを過ごしたようだ。
今が盛りの桜のように、レギュラーに定着した藤本も絶好調で、新しくJ1に昇格したチームを引っ張っている。彼の経験と自信が、J2で6シーズンを戦いJ1に昇格した大宮の成功のカギなのだ。
ブラジルとウェールズ以外の国々では、左サイドの選手の確保は難しい。そんななか、三上は藤本の後ろで左サイドのバランスをもたらす好選手であることを証明した。
レッズ、ヴェルディでプレーしてきた桜井はガンバ戦でゴールを挙げ好スタートを切ったが、それ以来メンバーから外され、現在は故障している。
ペナルティエリアでは、昨年9月に行なった膝の手術から復調しつつある新外国人選手、ブラジル人のクリスティアンが他のチームにとって非常に危険な存在になるだろう。
藤本、桜井、三上、そしてクリスティアンも、すんなりチームに溶けこんでいる。三浦俊也監督が彼らを獲得したフロント陣を手放しで褒めるわけだ。

そして、レッズはと言うと…。
ギド・ブッフバルト監督は、三浦監督と立場を入れ代えられたらどんなにいいかと思っていることだろう。ドラマも物議もいらない。いくばくかの勝点だけで良いのだ。
0−1での敗戦が2試合、アルパイへの2枚のレッドカード、3−3のドローが1試合、そしてネネへのレッドカードが1枚。3試合を終え、勝点わずか1で浦和は17位につけている。

今日のホームでの注目の一戦、ガンバ戦では、出場停止のアルパイ、ネネ、故障中の闘莉王に代わり、坪井がリーグトップクラスの攻撃的チームを相手に急造ディフェンスを率いることになる。
埼玉スタジアムでは何ゴールか見られると思うが、ガンバよりレッズのゴールネットが揺れることの方が多ければ、埼玉スタジアムの観衆たちはさぞ落胆するだろう。
一方、大宮のサポーターたちは新潟での一戦を楽しむはずだ。開幕ダッシュに成功し、しばらくはリラックスして戦える。しかし内心では、いま獲得する勝点がシーズン後半で大きくモノをいうことになると、しっかり分かっている。
そうだ、いま、埼玉が面白い。

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