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2005年4月

1万ゴール目は誰だ?

2005/04/28(木)

中村直志と人生最高の海外旅行。さて、この2つの間にはどんな関係があるでしょう?
まあ、現時点では、関係はない。
しかし、ここ数日で関係が出てくるかもしれない。名古屋グランパスエイトのこの魅力的な選手が、J1リーグの通算10,000ゴール目を決めるかもしれないからだ。

今後数節の日程を研究していたら、金字塔のゴールを決めるかもしれない選手として、どういうわけか、中村の名前が浮かび上がってきた。
理由は、こうだ。
先週末のゲームが終了した時点で、Jリーグ発足(1993年)以来のJ1通算ゴール数は9,922。あと78ゴールで記録が達成されるわけだ。
今シーズンは、7節終了時点で183ゴールが生まれている。平均すると、1試合2.91ゴール。
この傾向が続くと仮定すると——もちろん、ガンバがFC東京を5−3で破ったような試合もあるだろうが——10,000ゴール目が生まれるのは5月4日の第10節ということになる。
そう…、今週の木曜日や次の日曜日じゃあ早すぎる。エメルソンがゴールの挙げ方を思い出さない限りは…。
Jリーグも、この日にお祝いの準備をしておくと良いだろう。

その日の予定を見ると、開始時間が遅いのはグランパスがホームに大分トリニータを迎える試合で、中村が歴史的なゴールを挙げるのにうってつけだ。
もちろん、的外れな予想かもしれない。しかし、色々な可能性を考えてみるのはまったく楽しいものである。
もしも当たったら、人生最高の休日をどこで過ごそう?

みなさんご存知のように、Jリーグでは10,000ゴール目を決める選手を予想するコンテストを実施している。すでに10万通以上の応募があり、100人以上の選手の名前が挙がっているという。
一番人気はエメルソンで、大黒将志(G大阪)、キング・カズ(神戸)が続いている。
1等——ゴールを決めた選手ではなく、予想を的中させたファン1名に贈られる——は、500万円相当の旅行。幸運な当選者は、好きな場所に、好きな人数で行く旅をオーダーメイドできるのだ。
エントリーの締切りは4月30日(土曜日)。その時には、木曜日の試合が終わっているので、少しは予想もしやすくなっているかもしれない。
さあ、頑張って予想しよう。そうそう、みなさん、おみやげを忘れないでね!

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今野の“ボローニャでの成功”に1票

2005/04/25(月)

浦和レッズの長谷部とFC東京のコンビ、今野と石川に共通しているものは何か、ご存知だろうか?
答えは、スカウトのために来日したボローニャのフロントの目にとまった、である。
Jリーグのある筋の情報によると、ボローニャはこの3人のうちの1人と、来季開幕に間に合うよう6月に契約したい意向らしい。
彼らはみな、非常に面白い選手だ(フィリップ・トルシエも、きっとそう言うはず…)。
では、この3人の中で誰が一番イタリアでうまくやっていけるだろうか?もちろん、ベンチを温めるのではなく、トップチームでレギュラーとしてプレーできるか、という意味である。

イタリアのサッカーは守備と戦術に重きを置く。このことを考慮すると、前線でも効果的にプレーする選手だが、今野が一番イタリア向きではないだろうか。
オリンピック代表としての任務が終わった後、今野はすぐにでもフル代表に選ばれるべきだと思ってきた。彼はすばらしい“エンジン”を持っており、また、ボールの有る無しに関わらず頭脳的な動きをする。
タックルも、オープンスペースへの走り込みもうまい。得点力もある。ユースチームからオリンピック代表と、彼はみるみるうちに成長した。そしてジーコ監督の下でさらに成長し続けていくべきだったのだが、残念ながらまだそれは実現していない。

私は、この3人の中で最もイタリアで成功するチャンスがあるのは、屈強で信頼性の高い今野だと思う。
石川もエキサイティングでダイナミックな選手だが、オリンピックでは山本監督にあまり起用されなかった。私は彼もフル代表に上げられるべき選手だと思う。
スピードも爆発力もありディフェンダーとの勝負もためらわない。彼はチームの右サイドに幅を与えるのだ。
イタリアスタイルのサッカーは、彼の天賦の才能を抑えつけてしまうかもしれない。とはいえ、途中出場でインパクトを与えられる選手にはなるだろう。ただし、石川はそれを望まないのではないだろうか。きっと彼は、スペインやオランダのような、もっとオープンスタイルのサッカーの方が好きだろう。

では、長谷部はどうか?
彼には才能がある。これは確かだ。しかし、イタリアへ行くのはまだ早いと思う。彼はまだ日本で学んでいる途中で、現時点ではイタリアでプレーするには細すぎる。しかし、彼の才能と情熱はイタリア人のスカウトの目にはっきりと映ったようである。
これは3人に共通して言えることだか、彼らは全力でチームのためにプレーし、決して諦めない。ただ、それぞれがまったく違った長所を持っているのである。

さて、今回、浦和レッズが藤田俊哉に興味を示しているのは、長谷部の一件があるからなのだろうか?
それは、じき分かるだろう。


 

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レッドカード事例のテレビ討論を求む

2005/04/21(木)

土曜日(16日)のジェフユナイテッドと鹿島アントラーズの試合で、私には理解できないことがいくつかあった。
まず第一に、レフェリーの上川氏はなぜ、ジェフのブルガリア人DFストヤノフをあんなに唐突に退場にしたのだろう?
アントラーズのレフトバックの新井場がジャンプしたとき、私は北島康介(アテネ五輪・水泳の金メダリスト)が背番号7のユニフォームを着ているのかと思った。それはあまりにも鮮やかな飛び込みだったからだ。

上川氏は間髪入れずにポケットへ手を伸ばした。
混乱の極地のなかで、彼は何を探していたのだろう? レッドカードだろうか、イエローカードだろうか? ひょっとすると、クレジットカードだったのかもしれない。
おそらくそれは、ダイビングをした新井場へのイエローカードだろう。
上川氏は試合開始直後、アントラーズのストライカー、アレックス・ミネイロに最初のイエローカードを突きつけていた。アレックス・ミネイロはジェフのゴール前で櫛野と接触した際にダイビングをし、PKをもらおうとしたのである。

新井場へのイエローでなければ、接触したストヤノフへのものなのだろう。しかし、残っていたディフェンダーはストヤノフだけだっただろうか? 新井場を止めなければ決定的な得点チャンスとなっていたのだろうか? どちらの疑問に対しても、私の答えは「ノー」であった。

しかし、レフェリーはレッドカードをかざした。カードは春の陽射しのなかでキラキラと輝いていた。
信じられなかった。面白くなりそうだと期待していた試合がおかげで台無しになったのである。
それに、ボールがストヤノフの後ろに流れると、新井場は立ち上がろうとしていた。それは誰の目にも明らかだった。

本来、私はレフェリーを批判することが好きではない。レフェリーというのは厄介な仕事だし、最近ではほとんど不可能な仕事だからだ。しかし、今回のように性急な、不必要な判断で、レフェリーが自ら救いようのない行為に走る場合もある。
しかし、もうどうしようもない。ストヤノフは退場となってピッチから去り、結果、アントラーズが4−2で快勝した。
これはきわめて重要なポイントであり、私は、土曜夜のスポーツニュースでストヤノフの事例が時間をかけて分析され、可能な限りさまざまなアングルの画像が何度も映されるのを楽しみにしていた。
イングランドではそうして、このような議論の的となる、ゲームを左右した判断についてパネリストやコメンテーターが果てしなく喋り続けるのである。
しかしNHKの『サタデースポーツ』はこの事例を完全に無視していた。ただ、この試合のワンダフル・ゴール――小笠原の堂々たる2得点や勇人の見事なゴール(この若き佐藤は、なんて素晴らしいんだろう!)、ハースの絶品のシュートなど――は放映した。

その夜はさらに2つのテレビ局にチャンネルを合わせたが、レッドカードの場面はちょっと映っただけで、私の知り限るでは分析はまったくなかった。
2人の選手が接触したのは確かだが、新井場もストヤノフの肩に当たりに行っており、五分五分に見えた。
レッドカードだって? それはないだろう。
繰り返すが、本来、私はレフェリーを批判するのが好きではない。簡単で、安っぽいからだ。しかし、上川氏のこのときの判断は誤りで、不必要な性急さで楽しみを台無しにしてしまったと思う。

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“新・シュンスケ”を守りたい小野監督

2005/04/18(月)

“シュンスケ”は1人では足りなかったのかもしれない。どうやら、日本のサッカー界にはもう1人の“シュンスケ”が誕生したようだ。
その人とは、サンフレッチェ広島の前田俊介(18)である。
高校在籍中の昨年、すでに11試合に出場し1得点を挙げているので、Jリーグファンの皆さんの中には彼を知っている人もいることだろう。

水曜夜(13日)の味の素スタジアムで“新・シュンスケ”は、“旧・シュンスケ”こと中村俊輔に劣らないほどメディアから注目を浴びた。
ヴェルディを4−1で粉砕したその試合で前田は先制点を挙げ、快活で生き生きと活躍した。
コーナーキックからのボールを、身長わずか173cmの選手にフリーで、しかもヘッドで決められるというヴェルディの不甲斐なさが、前半なかばの前田のゴールにつながった。

かつてサンフレッチェやヴェルディでプレーした元日本代表のCF、高木琢也氏から試合前に前田のことを聞いていた私は、ユース出身でプロ1年目の彼のプレーを見るのをとても楽しみにしていた。
私は素晴らしい左足と飄々としたプレースタイル、中背細身で外見も中村にそっくりな選手だろうと思っていた。
しかしこの“シュンスケ”は、外見は中村よりも奥(大介)似。シャツをパンツの上から出し、ソックスは半分下げて履き、どちらかというとだらしない姿をしていた。
またプレーヤーとしても、中村とは似ても似つかなかった。
まず、スピードとオープンでの爆発力があり、大久保のように最前線で忙しく動き回る。さらに彼は1対1を好み、ヴェルディのDF陣に悪夢のような一夜を味あわせた。

スターに飢えた日本のメディアは試合後、必然的に前田俊介に群がった。最初はテレビクルー、そしてレポーターと、前田は20分も壁の前で捕まっていた。
サンフレッチェの小野剛監督は喜ぶべきか憂うべきか、戸惑っていた。
もちろん、チームとしてはメディアの注目は必要である。そして日本人スター選手も必要だ。しかし小野監督は、あまり早いうちから多くの注目を受けることは若い選手に「自分はスターになった」と勘違いさせてしまうと分かっている。

「彼を守らないとね」と小野監督は言う。
「彼には才能がある。しかし、ディフェンスやボールを持っていない時の動きなど、まだ学ばなければならない事がたくさんある。まだ若いし、必要以上の注目はかえって良くない」。
監督の言は正しい。
しかし勝点3も獲得したことだし、この夜だけは彼に群がるメディアを小野監督は歓迎したのだった。

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北朝鮮戦はシンガポールで

2005/04/14(木)

今朝聴いていたラジオによると、日本対北朝鮮が6月8日に平壌(ピョンヤン)で開催されることはなさそうである。
もっともだと思う。私は、日本のファンがこの試合に遠征するのは非常に危険だと感じていた。選手も然りだ。
特に日本が勝った場合、警備関係者にとって大きな問題が発生するかもしれないし、彼らがトラブルを防ぐためにどれだけの働きをしてくれるのかも分からない。

先日、テレビのニュースを見ていたら、こんなことが脳裏をよぎった。テレビには、1万人以上の中国人が様々な問題を理由として反日デモを行なっている光景が映し出されていた。
警官は、ずらりと並んだ中国の群衆が日本大使館に石やビンを投げるのを見ているだけ。
そのうち私は、お祭りの催し物のように、大使館の窓に物を当てた人には警官が景品を進呈するのではないかと考えるようになっていた。
明らかに、警官は群衆を制止しようとはしていなかった。デモ参加者の怒りが自分たちの政府に向けられると困るからだ。うん、なるほどね。

同じことが平壌でも起るかもしれない。だから、試合会場を変えるというのはもっともな考えである。
では、どこに?
う〜ん、ソウルではあまりにも政治的すぎるし、残念ながら香港も今のところそうかもしれない。私自身は、後者が最高の場所だと思っているけれど…。
香港には、日本人がたくさん暮らしているし、日本から試合を観に行く人も多いだろう。また、素晴らしい香港スタジアムには4万人の収容能力があるし、それにかつての英国植民地はサッカーが大好きなのである。

私は8年ものあいだ香港に住み、いまも定期的にかの地を訪れているが、中田英寿や稲本潤一はもちろん、松田直樹などのレプリカ・ユニフォームを着ている中国人の若者をよく見かける。
しかし、反日感情はたぶん香港でも燃え盛っているだろう。1997年の返還以来、大陸との繋がりがずっと深くなっているからだ。

北朝鮮対日本戦が中立地で戦われるようになるのであれば、シンガポールか、アジアサッカー連盟の本部があるマレーシアのクアラルンプールがいいかもしれない。平壌の無人のスタジアムでやるより、その方が良いだろう。無人のスタジアムでも、管理上の問題はまだまだ山積されている。
いずれにしても、今後数日間でこの問題がどのように進展するか、興味津々だ。しかし、警備および輸送という観点から、シンガポールでの北朝鮮対日本というのが私にはとても魅力的で、安全のように思える。
「弾丸ツアー」はまだ企画されていないのかなあ?

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強者レッズを見下ろす弱者アルディージャ

2005/04/11(月)

またもや専門家の目に狂いはなかったようだ。そう思いませんか?
埼玉では一方のチームが開幕ダッシュに成功し、そしてもう一方のチームは下位でポイント獲得を狙って必死にもがいている。
シーズン前の予想が外れるなか、弱小大宮アルディージャは好スタートを切り、一方の王者浦和レッズはあらゆるトラブルを抱え低迷しているのだ。シーズンが進むにつれ、大宮も浦和も収まるべき順位へ昇ったり落ちたりしていくのだろうが、これは日本に限らず、サッカーというものの予測がいかに難しいかということである。

3試合を終え、アルディージャは勝点7を獲得。彼らは充実したシーズンオフを過ごしたようだ。
今が盛りの桜のように、レギュラーに定着した藤本も絶好調で、新しくJ1に昇格したチームを引っ張っている。彼の経験と自信が、J2で6シーズンを戦いJ1に昇格した大宮の成功のカギなのだ。
ブラジルとウェールズ以外の国々では、左サイドの選手の確保は難しい。そんななか、三上は藤本の後ろで左サイドのバランスをもたらす好選手であることを証明した。
レッズ、ヴェルディでプレーしてきた桜井はガンバ戦でゴールを挙げ好スタートを切ったが、それ以来メンバーから外され、現在は故障している。
ペナルティエリアでは、昨年9月に行なった膝の手術から復調しつつある新外国人選手、ブラジル人のクリスティアンが他のチームにとって非常に危険な存在になるだろう。
藤本、桜井、三上、そしてクリスティアンも、すんなりチームに溶けこんでいる。三浦俊也監督が彼らを獲得したフロント陣を手放しで褒めるわけだ。

そして、レッズはと言うと…。
ギド・ブッフバルト監督は、三浦監督と立場を入れ代えられたらどんなにいいかと思っていることだろう。ドラマも物議もいらない。いくばくかの勝点だけで良いのだ。
0−1での敗戦が2試合、アルパイへの2枚のレッドカード、3−3のドローが1試合、そしてネネへのレッドカードが1枚。3試合を終え、勝点わずか1で浦和は17位につけている。

今日のホームでの注目の一戦、ガンバ戦では、出場停止のアルパイ、ネネ、故障中の闘莉王に代わり、坪井がリーグトップクラスの攻撃的チームを相手に急造ディフェンスを率いることになる。
埼玉スタジアムでは何ゴールか見られると思うが、ガンバよりレッズのゴールネットが揺れることの方が多ければ、埼玉スタジアムの観衆たちはさぞ落胆するだろう。
一方、大宮のサポーターたちは新潟での一戦を楽しむはずだ。開幕ダッシュに成功し、しばらくはリラックスして戦える。しかし内心では、いま獲得する勝点がシーズン後半で大きくモノをいうことになると、しっかり分かっている。
そうだ、いま、埼玉が面白い。

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ブラッター的言辞ばかりの記者会見

2005/04/07(木)

皆さんご存知のとおり、火曜日にFIFAのゼップ・ブラッター会長が日本を訪れ、六本木ヒルズの豪華なホテルで記者会見を開いた。
公式には、来訪の目的は、12月に6大陸のクラブ王者が一堂に会して行なわれる新たな大会「FIFAクラブワールドチャンピオンシップ・トヨタカップ・ジャパン2005」のエンブレムのお披露目であった。

大げさなセレモニーのあとに登場したエンブレムは、まあ言ってみれば、他のほとんどのFIFAのエンブレムとあまりかわり映えのしないもの。
大勢のメディアが欲しかったのは北朝鮮についてのコメントであり、とりわけ6月8日に平壌で予定されている日本とのワールドカップ予選に関するものだった。
しかし、FIFAの会長であるのにもかかわらず、ブラッター氏は無関心を装い、先日のイラン戦での観客のトラブルについては規律委員会が調査しているとコメントした。

もっとも、あらゆる周辺状況から判断すれば、北朝鮮と日本の試合は予定どおり6月8日に実施されるだろう。舞台裏では、アジア・サッカー連盟(AFC)がメディアに提供する全書類の準備を進めているが、これが公表されるのはさらに先になりそうだ。
この試合が非公開となる可能性もわずかにあることはあるが、FIFAとAFCの両者が北朝鮮を刺激したくないと感じているのがうかがえる。北朝鮮がまたもサッカーの国際舞台から撤退するという事態も考えられるからだ。

ブラッター氏がそれ以上詳しく話さなかったことに、みんながっかりした。実際、彼の話し方はありきたりの言辞、つまり英語でいうところの「platitude(プラティチュード)」が満載の「Blattertudes(ブラッタチュード:ブラッター的言辞)」とでも言うべきものだった。
その日の午後に興味を惹いたのは、オセアニア・サッカー連盟(OFC)からAFCへの加入を申し出ているオーストラリアに関する話。
どうやら、この件には誰も反対していない様子で、実現しそうである。
もっとも、3年前にカザフスタンがアジアを離れてヨーロッパに加入したような、ある連盟から他の連盟への移籍はそう簡単に認められるべきではない、とブラッター氏は警告を発している。そうでなければ、それぞれの連盟が強い連盟と弱い連盟に分れてしまい、国際的なイベントを行なう意味が薄れるからだ。

公式会見が終了した後も、この件に関してはメディア間で活発な議論が繰り広げられた。大方の意見は、ブラッター氏の発言では不十分である、というものだった。
FIFAはアジアとオセアニアを再編成し、さらにアジアを東西に分け、東アジアにオセアニアの12ヶ国を統合させたほうが良いのではないだろうか。
言うまでもなく、オセアニアはFIFAに散々な目に遭わされてきた。当初、FIFAはオセアニアに対して2006年ワールドカップの出場枠を1つ与えていたが、南米からの圧力によりその枠を取り上げ、0.5枠としたのだ。
つまり、オセアニア予選の勝者はさらに南米予選5位のチームとホーム&アウエーのプレーオフを戦わなければならないのである。

しかし、FIFA会長の口からは事実上なにも目新しいことは語られず、大勢の報道陣にとってはまさに大いなる失望だった!
ジュビロとマリノスのいずれもが12月の世界クラブ選手権に出場できないという事態になれば、さらに失望は大きくなるだろう。

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“忘れ去られた男?” 〜自身を証明する努力をしつづける稲本〜

2005/04/04(月)

時は移ろいゆくもの…とは言うものの、埼玉スタジアム2002でのワールドカップ(W杯)、ベルギー戦でのゴールで稲本潤一が日本のヒーローになったのは2002年のこと。そんなに遠い過去の話ではない。
今週行なわれたバーレーン戦はベンチスタート。試合終了間際に数秒プレーしただけだった。
この、好感のもてるMFの将来は一体どうなってしまうのだろうと思わずにいられない。
彼はこのままプレミアリーグに残るべきなのだろうか?それともその下のリーグに移る、あるいはさらにレベルを下げ、オランダやベルギーに移籍するべきなのだろうか?
または、昨年末に帰国した川口能活のように、ヨーロッパでのプレーを諦めて帰国すべきなのだろうか?

実際、“イナ”にはもはや日本代表先発メンバーの座は確約されていない。そしてこの状況が続けば、日本代表の座を失うことだってありえる。
ジーコにとって今のところ、小野と福西のペアが守備的MFの第一選択のようだ。小野が累積警告でバーレーン戦を出場停止になると、ジーコは中田英寿をそのポジションに入れた。
トレーニングではとてもリラックスしており、精神的にも充実しているように見えたイナだが、結局、中村と代わってピッチに立った。中村はロスタイムに入ってから、同点に持ち込もうとプレスをかけるバーレーンにボールをさらっと奪われるという無責任なプレーを露呈していた。

アーセナルで1年、フルハムで2年、そしてウェスト・ブロムウィッチで1年。イナのイングランド生活も4シーズン目である。カーディフへのレンタル期間が満了してチームに復帰した稲本だが、まだ、十分には認められていないようだ。
バーレーン戦の前夜、私は彼と話をした。彼は、ウェストブロムに戻ってブライアン・ロブソン監督に自分にはポジションを与える価値があるということを証明しなくてはならないと語った。

これまで私は、プレミアリーグのMFのレベルは稲本には高すぎると考えてきた。体調は良いし、もちろん、(サッカーに取り組む)姿勢、精神力、そして技術にも問題はない。
私が思うに、問題は判断力が追いつかないことではないだろうか。ボールを受けるよりも前に、ボールを受けた後にどうするかを判断しなくてはならないのだ。
イングランドでプレーするなら、イナは右サイドバックが合っている。ボールを扱うにも時間的な余裕があるし、彼の持ち味、オーバーラップしてゴールを狙うというスタイルにも問題は生じない。

とは言え、より重要なのはイナのチームでのキャリアである。
彼はレギュラーとしてプレーすることを考えなければならないし、大衆(要するにジーコである)の目に留まらなければならない。さもなければ、日本が予選突破する・しないに関わらず、2002年W杯のヒーローは2006年のドイツ大会をテレビで見ることになるかもしれない。

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