テヘランでは中田英寿が不可欠
月曜日(14日)、ジーコがワールドカップ(W杯)予選のイラン戦およびバーレーン戦の日本代表メンバーを発表する。最大の注目は、「中田が復帰するかどうか」だ。
中田と言っても、英寿の方であって浩二ではない。確かに最近は、同じ中田でも知名度の高い前者より後者の方がマスコミにとりあげられることが多いようだけれど。
フィオレンティーナのMFを欠いても、最近の日本は好成績。中国のアジアカップで優勝したし、W杯予選も全勝している。しかし私はそろそろ、元ベルマーレ平塚のエースを呼び戻す時期であるように思う。
先月、埼玉で北朝鮮と戦った日本には、中盤のリーダーとなる人物、大試合の経験があってチームをまとめられる人物が明らかに欠けていた。
それを補うのが中田である。
中田は、オールラウンドな才能とイタリアでの経験によりリーダーシップを発揮するようになっており、私はいまでも、彼を日本最高の選手で、群を抜いた存在だと思っている。
また、中田は恐れることを知らない。肉体的にタックルを恐れないだけでなく、精神的にも恐れることがない。12万人の熱狂的なイランファン、そしてタレント揃いのイランと戦うテヘランでは、日本にはこうした資質が不可欠なのである。
週末、中田はフィオレンティーナのメンバーとしてはプレーせず、レッジーナ戦ではベンチを温めていたが、これは問題にはならないだろう。
というのも、日本代表は3月17日に日本を発ってフランクフルトに向い、現地で22日まで練習を行なうからだ。そして22日にテヘランに移動し、そこで25日(金曜日)の試合までに、もう2日、練習期間がある。
ジーコも選手たちと過ごす時間が長くなり、「ヨーロッパ組」を組み込んだシステムを練り上げることができる。
テヘランで戦う日本代表にとって、中田は不可欠な存在である。中田が入れば、ジーコ率いる日本は北朝鮮に苦戦したチームから一変することになるだろう。
ジーコには3−5−2のフォーメーションを維持し、中田を中央のゲームメーカーとして2人のストライカーの後ろに配置して欲しいところだが、4−4−2に変更し、中盤の「銀河系軍団」を全員起用するかもしれない。
キャプテンについては、知的で、有力なリーダーの宮本のままでよいと思う。
キャプテンやコーチの重荷を改めて与えなくても、中田はゲームメーカーとして充分な責任を負うのだ。
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