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マーカスはビエラを目指す!

2005/03/24(木)

ジーコ・ジャパンには、守備的ミッドフィルダーが不足しているわけではない。
ヨーロッパ組では小野、稲本、中田浩二がいるし、遠藤と福西のJリーグ・コンビもいる。
しかし、近い将来にジーコの注目を浴びるかもしれない選手が、もう1人いる。
実際には、とても近い将来になるかもしれない。日本が代表に呼ばなければ、米国が呼ぶかもしれないからだ。

その選手とは、大宮アルディージャのミッドフィルダー、ディビッドソン純マーカス。米国と日本の二重国籍で、いまはどちらの国の代表資格も満たしている。
土曜日、埼玉スタジアムで大宮がアルビレックス新潟を2−0で破ったナビスコカップの試合、ディビッドソン(チームメートたちからはマーカスと呼ばれている)が中盤を支配しているのを見た。
長身でパワフルなディビッドソンが数多くの新潟選手を抜き去り、中盤の奥深くからボールをキープしながら狙いを定めて攻め上がっていく姿は、常に精神を精一杯集中させ、次にすべき行動を決めようとする態度を窺わせるものだった。
また彼は、素晴らしいエンジンも搭載している。試合の終盤にも、長い距離を駆け上がってから惜しいシュートを放っていた。
まさしく、21歳のマーカスには有り余る天賦の才が備わっていると感じられた。JFA(日本サッカー協会)は早めに彼に目をつけておいたほうが良いとも思った。

ディビッドソン純マーカスは、とても興味深い人物である。
父親は米国人で、母親は日本人。母親が米国で美容師になるための勉強をしていたとき、二人は出会った。
自身は東京生まれの東京育ちで、東京ガスのジュニアユースでプレーしたあと、イングランドのサリー州にあるアメリカン・スクール(略称:TASIS)で1年を過ごした(サリーは豊かな南部にあり、瀟洒な住宅地が多い)。
その後、カリフォルニア州パサデナで3年過ごし、そして大宮へ。2003年にデビューした。
好きな選手はアーセナルのフランス人MFパトリック・ビエラで、テレビで見て研究し、ピッチではプレーを真似ようとしているそうだ。

「ビエラはすべてを兼ね揃えた、完ぺきな選手ですね」とマーカスは言う。
「なんていうか…、見習いたい選手です」(※筆者注: これぞまさにアメリカンな「なんていうか(kind of)」というフレーズが出た!)

友達にビエラみたいだと言われるととても嬉しい、とマーカスは話していたが、土曜日はまさにビエラのようなプレーであった。
ちなみに、マーカスという名は、父親が自分の好きなバスケットボール選手、マーカス・ジョンソンにちなんで名付けたそうだ。マーカス・ジョンソンはUCLAのスター選手で、大学でプレーした後NBAに進み、ミルウォーキー・バックスとロサンゼルス・クリッパーズでプレーした。

ワールドカップ予選の後にも、夏にはたくさんの国際試合が予定されている。ジーコには新しい代表選手が何人か必要になるだろう。ディビッドソン純マーカスは、見ておいた方が良い。

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