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日本代表の地味男・大黒

2005/02/14(月)

水曜(9日)夜の北朝鮮戦で、日本に思わぬヒーローが現れた。そう、大黒将志である。
ジーコジャパンの新入り、代表2戦目の大黒がピッチに送り込まれたのは残り時間11分、1−1の同点の時だった。
数分後、ロスタイムに入り、振り向きざまにシュートを放った彼は、日本に勝利をもたらす救世主となった。
1年前は久保、そして今回はガンバ大阪の未知のストライカー・大黒だ。
大黒はガンバでそうしているように、北朝鮮のペナルティエリア内で透明人間になった。
ボールがこぼれると、そこには大黒がいた。ネットが揺れ、そして突然のゴール!誰が決めたのか、見た人はいただろうか?

ピッチの外でも、合宿中の大黒は私だけではなく、他のメディアの人間にとっても非常に目立たない存在だった。
このコラムを読んで、大黒が気を悪くしないことを願っている。
ここで言いたいのは、多くのメディアが待ち受けるドレッシングルームからバスに向かう途中のミックスゾーンで、彼はこれまでメディアから無視されてきたということだ。
声をかけられた選手は立ち止まって質問に答えたり、あるいはそのまま素通りすることもできる。スマップのようにもみくちゃにされる選手もいる。しかし他の選手たちは、大黒のようにただ通り抜けるだけである。
私は、外見や舞いが大黒は相馬直樹によく似ているなと思っていた。
ガニ股で走る大黒を見てみてほしい。その姿はまるで相馬では?

大黒にはミックスゾーンでよく話しをするメディアの友人がいるらしい。
しかしそれは雑談といった感じで、ペンが走るわけでもノートのページが忙しくめくられるわでけもない。また、テレビクルーのスポットライトも彼を照らしはしない。
彼は非常に現実的な人間のようだ。ガンバの西野監督はこれまで、数年にわたって大黒のことを声高に吹聴してきた。ガンバに次シーズンの新たなスターが誕生したことは、疑うまでもない。
水曜日の貴重なゴールにより、ピッチ上でもピッチ外でも目立たない地味な選手としての短い選手時代は、おそらく終わるだろう。

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