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FC東京に厚みを加える、新顔ダニーロ

2005/02/17(木)

フェンス越しの立ち見でも、45分×3本の試合でも、戻って来ることができて嬉しい!
北朝鮮とのワールドカップ予選のドラマと緊張が過ぎ去り、日曜日の午後の小平はずっとリラックスした雰囲気だった。

観ていたのはFC東京とヴァンフォーレ甲府の練習試合。数百人のファンと、かなりの数の報道関係者が集まっていた。
今では昨シーズンがはるか昔のことのよう。代表チームばかりに目が行っていたので、記憶から抜け落ちていた選手たちを見るのは楽しかった。
そのなかには、中盤の宝石・今野や、右サイドで元気いっぱいの石川、鮮やかなプレーを見せるにもかかわらず過小評価されている左サイドの金沢らがいた。
代表チームで疲れているはずだが、もちろん加地もスタメンに入っていた。加地は素晴らしいエンジンを備えており、間違いなくJリーグでも屈指の体力を誇る選手だ。実際、選手生活を終えてからでも、彼ならマラソンを完走できるのではないかと思うほどだ。ピッチでの90分間で、マラソンの距離に匹敵するくらい走っているはずだからだ!

FC東京の新戦力として面白いのは、ケガの多いケリーと入れ代わりに入団した、ブラジル人のダニーロ。
23歳のダニーロは、これまでの半生のほとんどをビーチで過ごしてきたように見える。外見はサッカー選手というよりはオーストラリアのサーファーのようで、ふわりと垂れた前髪、よく陽に焼けた肌、耳には数個のイヤリングを付け、右足の下半分には鮮やかなタトゥがあった。
近づいて見てみると、タトゥは自己アピールのためで、「D-A-N-I-L-O」という自分の名前が縦に彫られていた。どうやらあまり控えめな男ではなさそうだ!

ピッチでは、ケリーとはまったく違うプレースタイルである。
ケリーが純然たるアタッカーで、とてもクレバーで、ハマれば怖い存在であったのに対して、ダニーロはかなり引いた位置でプレーする。
ディフェンダーとボールの間に体を入れるのが上手く、それから右サイドの石川や左サイドの戸田にきれいなパスを送ったり、あるいは中盤でボールをキープしながら同胞のルーカスを探したりする。
よく動き回る選手で、がっしりした体格を盾にしてボールをキープし、ボールに触れられないようにするのだ。
日本代表監督を務めていたころのトルシエは、このような動きができないのが日本人選手の弱点だ、とこぼしていた。あのフランス人監督がダニーロのプレーを見たなら、必ずや感銘を受け、日本人選手にこのようなプレーを学ぶようにアドバイスするだろう。

原監督は、今野、馬場、浅利、三浦(文丈)、宮沢と中盤の中央に錚々たるメンバーを揃えている。したがって原監督のもっとも大切な仕事は、ダニーロの個人技をチームに融合させることと、ダニーロの役割を明確に定義することになる。
いずれにしろ、再びJリーグを身近に感じられて嬉しく思っている。数百人のファンも同じような感慨を抱いたことだろう。

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