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レフェリーは大変なんだ!

2005/02/24(木)

あなたはレフェリーになりたいですか?
え、私? 私はごめんですよ!
一度、やってみたことはある。ある夏の夕方、イングランドの自宅裏にある公園でね。

それは、日曜日の草サッカー・リーグに所属する、パブの常連で作ったチーム同士の練習試合だった。どちらのチームの選手もよく知っていたが、その時の私は中立の傍観者。数マイル先にある、他のチームに所属していたからだ。
まあ、傍観者でいるつもりだったのだけれど、レフェリーが来なかった。そして、お楽しみはここから始まる。
「なあ、レフェリーをやってくれよ。ただの親善試合だしさ」と両チームのキャプテンに懇願され、ホイッスルを手渡されてしまった。
25年ほど前のことだが、いま考えると、こんな感じで言い訳したほうが良かったのかもしれない。
「悪いけど、僕はハーフタイムまでしかいられないんだよ。食器洗いを手伝って、犬を獣医に連れて行って、それから、おばあちゃんを教会まで送らなきゃいけないんだ」。

あるいは、おばあちゃんを獣医に連れてゆかなければならない、でもなんでもよかったのだが…。愚かにも、私はレフェリーを引き受けてしまったのである…。
私はすぐに、ピッチの外で友人だった人物が敵に豹変したことを悟った。
ほとんどあらゆる判定に異議が申し立てられた。ときには、とても荒々しく。
スコアなんてどうでもよかったので、思い出せない。覚えているのは、試合終了のホイッスルを早めに吹いたことだけ。なぜって、もう我慢がならなかったのだ。

それから1時間ほどした後にパブで再会すると、みんな私に微笑みかけ、以前のように友好的だった。まるでなにごともなかったかのように。
私の短い経験(およそ87分間!)から言うと、レフェリーはおそろしく困難な仕事だ。実際には、不可能な仕事なのかもしれない。

火曜日の午後、長い間日本でレフェリーを務め、現在はチーフ・インストラクターとなっているレスリー・モットラム氏の興味深くて、楽しいプレゼンテーションが日本サッカー協会で開かれた。そしてそこで、レフェリーが直面している問題がいくつか採り上げられた。
私がとくに気に入ったのは、「シミュレーション」に関する部分だった。
「シミュレーション」というのはダイビングを意味するFIFA(国際サッカー連盟)の業界用語だが、この大柄のスコットランド人の発言は大胆であった。

「これからは、インチキと呼ぶことにしましょう」とモットラム氏は言った。
「プレーヤーがやっているのはインチキにほかならないのですから」。
そう、その通りだ。
あれはシミュレーションではなくインチキで、サッカー界にまん延する現在の疫病なのである。
ダイブをして、フリーキックやペナルティキックを得られなかった選手がレフェリーに不満を言う。ダイブをしたフォワードにまったく触れなかったにもかかわらずペナルティキックを宣告されたディフェンダーも、自己正当化のためにレフェリーに不平を言う。

解決するのは簡単だ。
自重すればいいのだ。正直に、フェアにプレーし、FIFAのフェアプレー・コード」を尊重すればいいのだ。
そうすればレフェリーの仕事もやりやすくなるだろう。近い将来に実現するとは思えないが…。

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