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チャンピオンシップに向けて雰囲気作りをする現実的な岡田監督

2004/12/06(月)

横浜F・マリノスが非常事態にある。
それは故障者が続出していることだ。
日曜日に横浜国際競技場で始まるサントリーチャンピオンシップ、浦和レッズとの2試合を前に、岡田監督はチームの故障者続出について一笑に付した。
特にチームの攻撃の要、久保と安の不在についてである。

「シーズン開始直後なら問題でしたね。ただ、2試合だけですし、1〜2ゴール挙げれば良いのですから」岡田監督はそう語った。
いかにも岡田監督らしい、現実的で論理的な言葉である。
監督の言っていることは、もちろん正しい。ホームゲームに1−0で勝ち、11日のアウェーゲーム(さいたまスタジアム)は0−0で引き分ければ十分なのだ。
マリノスがそうした結果を残せないと、誰が思うだろう。まるで今回のサントリーチャンピオンシップのリハーサルであるかのように、マリノスは10月半ばにさいたまスタジアムで行なわれたレッズ戦に0−0で引き分けている。

マリノスは統制がとれているチームだから、たとえキープレーヤーを欠いても、また浦和のハイスピードな攻撃であっても、それを崩すことは難しいだろう。
レッズのランニングゲームに対し、守備力とカウンター攻撃のマリノスの戦術。この2試合は接戦になるに違いない。

シーズン開始当初、岡田監督はレッズがマリノスのリーグ制覇の壁になるだろうと話していた。そして、彼が正しかった事が証明された。
他のチームが3人の外国人選手しか使えないのに対して、レッズは5人使えるので有利だと指摘していた。
と言うのは、エメルソン、ネネ、アルパイと並んで、闘莉王と三都主、2人の帰化選手がいるからだ。
それにも関わらず、レッズは大事な場面で不安定な一面を見せてしまう。ナビスコカップの決勝ではFC東京にPK戦で敗れ、セカンドステージ優勝がかかった試合ではグランパスにホームで敗れてしまった。サントリーチャンピオンシップでは、彼らはリラックスして自然なゲームをしなければならない。
たとえマリノスに故障者が続出していようと、サントリーチャンピオンシップはどちらに転がるか分からない。

*このコラムは12月3日に書かれたものです

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