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中澤、ついにMVP受賞

2004/12/16(木)

Jリーグアウォーズの夜、1年遅れではあったが、ついに正当な評価がなされた。
2003年のJリーグMVPに中澤佑二が選ばれるべきだと感じていたのは、私だけではなかったのである。

昨シーズンは、最終的に中澤の所属する横浜F・マリノスがファースト、セカンド両ステージ制覇を達成した。
当然、最高の個人賞はマリノスのプレーヤーに与えられるはずであったが、結果は異なり、浦和のストライカー、エメルソンがMVPに輝いた。
今回はそうした予想外の出来事もなく、マリノスの年間総合優勝に大いに貢献した中澤がMVPを受賞した。

よく言われるように、タイトルは奪う時よりも、守る時の方が難しい。チャンピオン・チームは全チームの標的となるからだ。
しかし、マリノスは敢然と立ち向かった。結果を出せた要因としては、良く組織され、規律と準備が整ったチームで天性のリーダーとして台頭した中澤の、ささやかとは言えない貢献があった。
中澤が初めてシーズンMVP——華やかでクリエイティブな選手の影に隠れ、見落とされることの多いディフェンダーにはあまり授けられない栄誉——を獲得したのに対し、岡田武史監督は最優秀監督賞を連続受賞した。
ギド・ブッフバルトが僅差の2位だったはずだ。ブッフバルトはナビスコカップの決勝とチャンピオンシップのプレーオフにチームを導いたが、残念ながらレッズはどちらのタイトルも獲れなかった。

今になって思えば、レッズとの第2戦に備えチーム作りをしていた時の岡田監督の言葉は、見事なまでに結果を言い当てていた。
ストライカー陣が故障を抱えているなか、岡田監督は、シーズンもここまで来れば大した問題ではない、と言った。残りは2試合しかないのだから、マリノスには1つか2つのゴールがあれば充分だろう、というのが彼の言い分だった。
この言葉はチャンピオンシップ2試合の内容を言い当てたもので、最終的にマリノスは第1戦の河合のヘディングシュートだけで、PK戦の末、タイトルを獲得することができた。

評論家のなかには、Jリーグのレベルが落ちているという人もいるが、私はこの意見にはどうしても同意できない。
私は、日本のサッカーは急速に成熟化していると感じている。コーチの戦術、そして選手の技術と理解力を見れば、それがよく分かる。
18チームで戦う1シーズン制となる来シーズンは、さらに良くなるのではないかとも思える。

来シーズンも再び、マリノスが各チームの標的になるだろう。
もっとも今は、まったく受賞にふさわしい働きをした中澤をはじめ、マリノスの選手たちは、その成功の余韻を楽しめば良いだろう。

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