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ジーコ監督の選択にホッとした日本サッカー協会

2004/11/08(月)

ごくごく当然の選択だった。
私が言っているのはもちろん、17日のワールドカップ予選、日本にとって消化試合となったシンガポール戦に数人のベテラン選手を招集するという計画をジーコ監督が断念したことである。
ジーコ監督は金曜日に代表メンバーを発表したが、その中には、ゴン、カズ、そして秋田の名前はなかった。ジーコ監督は日本代表への彼らの貢献に対する感謝の気持ちとして、この3人を選出することを検討していたのだ。
考えそのものは素晴らしいが、こうした場で、この時期に行なうべきものではないだろう。あまりの批判的な報道の多さに、監督は考えを改めた。

今週初めにジーコ監督は、この計画に対する批判は、名前の挙がったベテラン選手に対して失礼だと話していた。
しかし、このジーコ監督の発言は見当違いだろう。
私はオマーンから帰国する際に関西空港で最初にこのニュースを目にした時から、彼の計画には反対だった。そして私が反対する理由は、ベテラン選手を軽視することとは全く関係ない。
カズはプロフェッショナルの見本で、彼の仕事に対する意欲、態度は誰もが見習うべきものである。
ゴンも然り、サッカーへの情熱、そして彼の華々しいゴールの数々は彼の年齢の半分ほどの選手たちからも羨望のまなざしを受けるに違いない。
ラフでタフなイングランドスタイルのセンターハーフであり、鹿島アントラーズの成功の中核でもあった秋田は、常にお気に入りの選手だった。

私は決して、彼らベテランを軽視しているわけではない。
ただ、ワールドカップ予選というものは、こうした慈善ゲームを行なう場ではないだろう、ということだ。
ジーコ監督がベテラン選手に対して感謝の意を込めたゲームをしたいというのなら、日本サッカー協会が主催して、そうした目的のための試合を行なうべきだ。
例えば、オーバー30日本代表対オーバー30韓国代表、“キリン・ゴールデンオールディーズ・スーパーチャレンジカップ”、なんてのはどうだろう。きっと国立競技場も観衆で埋まだろうし、カズやゴン、秋田らにの感謝の意を表するにはもってこいの場になるだろう。

さて、シンガポール戦代表メンバーに話を戻そう。ジーコ監督はもっと新しいプレーヤーを選出すべきだったと思う。
選ばれたのは大久保だけ。ただ、“若きヨシト”にとってはフル代表での初ゴールをあげる良い機会であることは間違いない。
ジーコ監督には、オリンピック代表メンバーや他の選手たちにもっと目を向けてもらいたかった。2006年ワールドカップに向けて、来年は代表メンバーをもっと充実させなければならないのだから。
以前にも言ったが、茂庭、今野、そして石川といった選手たちにとって、シンガポール戦は経験を積む良い機会だっただろうし、左ウィングに村井のような新メンバーを選択することだってできたはずだ。
一方、ジーコ監督は、代表メンバーを軽視しているという非難を受けることもなく、これまで黙ってベンチでチャンスを待っていた何人かの選手たちに機会を与えられるのだ。
これは彼の最初の計画よりずっと意味があると思うし、いわゆる“ゴールデンオールディーズ”計画を断念した今、ずっとフェアな歩み寄りといえただろう。いずれにせよ日本サッカー協会にとっては、これで信頼度も上がり夜もゆっくり眠れるというものだ。

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