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北朝鮮代表を追いかけて…

2004/11/18(木)

ミステリアスで秘密主義の孤立国家…。
もちろん、北朝鮮、正式名称で言えば朝鮮民主主義人民共和国のことである。
日本と同じく、北朝鮮も2006年ワールドカップのアジア最終予選進出を決めている。
先月、日本はマスカットで勝利して1次予選・3組突破を決めたが、北朝鮮は2−1でイエメンを破り、同じ日にアラブ首長国連邦(UAE)がアウェーでタイに完敗したため、5組突破が決まった。
そういうわけで、12月9日、1次予選を勝ち抜けた8チームを4チームずつ2つに分ける最終予選の組分け抽選で、日本と北朝鮮が同じグループに入る可能性もあるのである。

今、私がドバイにいるのには、そんな理由もあるのだ。つまり、北朝鮮が水曜日にUAEと戦うので、最終予選の試合が始まる前に北朝鮮を見ておきたいと思ったのである。
北朝鮮代表がUAEに到着したのは月曜日のお昼。平壌(ピョンヤン)から北京、香港、バンコク、バーレーンを経由した18時間の旅のあとであった。チームはすぐ近くのシャラジャーにある「ホテル・ホリデーインターナショナル」にチェックインし、午睡をとり、それからアル・シャラジャー・クラブでの練習に出向いた。

率直に言うと、メンバーはとてもリラックスしていて、友好的そして開放的に見えた。
団長のキム・ジョンシク氏はかつてのFIFAの公認レフェリーで、英語が達者な人だ。彼をサポートするのは、北朝鮮オリンピック委員会事務次長であるリ・ハクム氏。
ユン・ジョンス監督は42歳にしては若く見える人で、かつては代表チームでキャプテンを務めていた。選手時代は代表で10年間プレーしており、1993年にカタールのドーハで行なわれた、1994年ワールドカップ最終予選の北朝鮮代表チームのメンバーでもあった(思い出させて申し訳ない。その後の輝かしい戦績にも関わらず、イラク戦での2−2のドローは今も日本のファンにとって辛い思い出なのに…)。

私は2回の練習を両方見学したが、北朝鮮の選手たちは好調で、頑健で、運動能力が高そうだった。湾岸地帯の熱気のなかでも、全力で走り回っていた。
北朝鮮はUAE、タイ、イエメンと同組のグループを勝ち上がってきた。勝って当然というようなグループではなかったのである。
北朝鮮について詳しい人はあまり多くはいないため、水曜日の夜の試合はとても興味深いものとなるだろう。

火曜日の朝、監督は雑誌『フットボール・アジア』とウエブサイトのインタビューを受けていたが、とても快活で、冗舌だった。水曜日の試合のフォーメーションだけは明らかにされなかったが、それを秘密にするのは彼だけではない。
その夜の公式練習はメディアに公開されていたので、私はタッチライン沿いの北朝鮮ベンチの横に置かれた椅子に腰かけ、自分自身の目で北朝鮮チームを見ることにした。
1966年ワールドカップ・イングランド大会での北朝鮮は今も伝説として語り継がれているわけなのだが、今回の北朝鮮チームにしてみれば、一人の西洋人が自チームに興味を抱いていることが驚きであったようだ。

*このコラムは16日に書かれたものです

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