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ナビスコカップ決勝戦を前にして

2004/11/04(木)

Jリーグ待望の決勝戦である。
スポンサーのヤマザキナビスコにとっても、待望の決勝戦だ。
しかしそれは、FC東京にとっても待望の決勝戦なのだろうか?どうもそうではないような気がする。

カップ戦の決勝戦は何が起きるか分からないと言われていることは知っているが、水曜日に国立競技場で行なわれるナビスコカップ決勝戦直前の両チームの成績を無視するわけにもいかない。
浦和レッズは絶好調で、セカンドステージ残りわずか4試合の時点で、2位に勝点7差をつけて首位。初のステージ優勝を目前にした状態だ。
一方のFC東京は、ゴールを挙げるのにも、勝点を獲得するのにも苦労しているといった状態で、ナビスコカップ決勝戦でも苦戦は免れないように思える。
とはいえ、FC東京は大勢の熱狂的ファンが直近の対戦を思い出させ、チームを鼓舞してくれるかもしれない。
9月24日、両チームは味の素スタジアムでリーグ戦を戦い、FC東京が見事な戦いを見せ、1−0で勝利した。
その夜はディフェンスの中央に位置する茂庭とジャーンのコンビが素晴らしい働きをみせ、セカンドステージ開幕から5連勝中に21ゴールをマークしたレッズの攻撃陣を封じ込めた。

シーズン初めにはレッズが埼玉でFC東京を2−1で破っているので、リーグ戦での直接対戦を見るかぎりは互角と言える。
どちらが勝つにしろ、激しい戦いになりそうである。
浦和に勝って以来、リーグ戦でのFC東京の戦いぶりは悲惨なものだ。実際、浦和戦以降リーグ戦では1勝もしておらず、3分け2敗という成績。ひょっとすると、大一番に備えて力をためていたのだろうか?

同じ時期、レッズはリーグ戦で4勝し、引き分けは1つだけ。水曜日の決勝戦、どちらのチームが自信満々でピッチに登場するかは明らかである。
浦和には過去2シーズンの経験がある。いずれのシーズンも、浦和はナビスコカップの決勝戦を鹿島アントラーズと戦った。
2002年はアントラーズが勝ったが、昨年はレッズがリベンジを果たした。その日は、ハンス・オフトがシーズン終了後に辞任するというショッキングな発表をした日としても記憶されるようになるだろう。

オフトの後任ギド・ブッフバルトのこれまでの仕事ぶりは申し分がなく、チームはリーグチャンピオンシップ、ナビスコカップ、天皇杯の三冠も狙える状態である。
個人的にはFC東京の素晴らしいファンのために、そして一般的にはFC東京以上の財源を実際に持っている他のクラブのお手本となるように、青のユニフォームのFC東京にはレッズ相手に果敢に戦って欲しい。
しかし、リーグ戦の成績に反してFC東京が勝利すれば、ビッグ・サプライズとなるだろう。
さて、私の予想は、レッズが2−0で勝利だ。

*このコラムは11月2日に書かれたものです

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